ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

天才でない普通の人間でビジネスアイデアを量産するワザ

天才でない普通の人間でビジネスアイデアを量産するワザというのを書いてみたいと思います。


僕は今、ネットの業界に来て2年ですが、提案とかコンサルで割合といくらでも湧いてきます。販売の仕方や対応の仕方も、こうしたら、とか、ああしたら、とか、案がいろいろ出てきます。それは、別に天才とか才能があるわけではなくて、単にワザなんです。そのコツの話です。業界に来て1年半経過くらいからポコポコ出せるようになって、2年で量産が効くようになりました。


では、僕は昔から独創性のある人間かというとそんなことはないのです。僕はむしろ独創性に乏しいです。独創性は欲しいとは思っていたのですが、どうにも自分にはないんですな。


独創性は訓練で身に付くのかなあと20歳前後くらいのときは考えていたんですが、どうも根気の要素+アルファみたいなのが必要なようで、僕の持っている能力と逆でした。


僕は子供のころから科学好きで家でもあれこれ実験してました。中学生のころはマイコンブームで買ったPCでプログラム組んで、雑誌に載せてもらったこともあります。でも、自分の作る工作やプログラムはどうにも見劣りするんですよ。努力賞クラスであって、あ〜これ面白い、というレベルにはならない。そういうレベルが出来る人とはどうも頭のつくりが違うっぽいと思うようになりました。


僕が得意なのは、新しく仕組みを理解することです。すごくわくわくするんです。で、それを実際に試すのも好き。でも、その先の独創へは進めなかったんです。


だから、僕は学ぶのは好きだったんですけど、独創性がないので研究者では大成しそうにないなあとぼんやりと25歳くらいのときには思っていました。20歳くらいのときには、浪人しながらも思っていたかもしれません。


ところが、ビジネスの世界にやってくると、それほど独創的でなくてもいいことが分かります。


何しろ、世の中の製品の大半は二流品であったり、後追い品ばかりです。各社のビジネスモデルだって、先行の後追いがほとんど。いや、先行している社も、アメリカの後追いだったり、異業種から学んで持ってきたものだったり


とにかく、ビジネスで活躍しているのはアイデアそのものより、現実にうまくマッチするようなアレンジの仕方ばかりです。もちろん、たまにアイデアそのものから独創的で業界を塗り替えてしまう発明が出てくることはあるのですが、ほとんどが前者であることが分かりました。


とすれば、世の中の大半で活躍しているアレンジの仕方に習熟すれば、独創的でなくてもビジネスアイデアは作れるとわかったのです。


アレンジでビジネスアイデアを量産するには次の条件を整えればOKです。


知っている事例量×アレンジテクニックの数×アイデア生産練習⇒ビジネスアイデアの量産


というわけです。アレンジテクニック(分解の仕方、切り口、見方、組み合わせ方など)を持っていれば、事例量を知っていれば知っているほど、大量にアイデアは作れます。何しろ組み合わせですから。


なんて、ここまでは誰もが知っていますよね?


ここからがコツなんですが、それは、


事例を、桁外れの数、読むのです。


これが、普通人でも壁を突破できるかどうかの踏み絵です。


多くの人は、「そんなこと出来るわけがない」とか言ってトライしないんです。初めから諦めてしまう。でも、その先の世界を見てみたくないですか? その先ってのは僕に限らず先人が多くいる世界で前人未到の世界ではないんです。


事例の数をものすごく多く蓄積すると、大抵の世の中の問題は解決法が簡単に出せます。アレンジ技術というのもあるんですが、これは事例の数を多く溜め込んでいく過程で自然と育っていきます。


まずは、事例に触れる量を膨大な数にすることが、天才でない普通の人間でビジネスアイデアを量産するコツです。


普通の人間にとって生まれながらの才能は得られません。買うことも出来ません。でも、自由になるものがあって、自分の持ち時間とお金です。その時間とお金を多く投入することで、ビジネスで実用になるアイデア力みたいなものが自分のものになるんです。しかも、それは皆が「そんなことできるわけない」といって端から諦めてしまうものなので、参入障壁がとても高いスキルが付くということなのです。


そこで、具体的に桁外れの数というのはどれだけかというと、ビジネス本でいうと、1,000冊くらい。同時にビジネス雑誌も1,000冊くらい。ビジネスブログでいうと、30,000エントリくらい。たぶん、1〜3年かければ出来ると思います。


すごく大変なようですけど、1日3時間で3年間かければ3,000時間使えますから、かなりのことが出来ます。積み重ねなんです。また、費用も250万円くらいで済むでしょう。まとめるとすごい金額に思えますけど、1日2,200円ですから、酒飲んだりパチンコするよりは安いですよ。大学の学費程度だし。


これくらい読み込むと、経験から言えば、たぶん壁を突破します。世の中の人は何でこんなこと知らないだろう?とか思えるようになります。


僕はもっと読んでますが、たとえば、ブログでは、一日数百は目を通します。先月は忙しくて1ヶ月読んでいなかったので、4,000エントリくらい2日かけてあまり時間で読みました。これはさすがにキツかったものの、とにかく読む前と読んだあとでは頭のひらめきが違います。これはホント。


本も、10,000冊くらいが壁でそれを越えるといろんなことが分かるようになります。そのためにはお金もかかります。時間もかかります。でも、それと引き換えにビジネスにおけるアイデア力が物凄く付くんです。これは絶対有利な投資だと思うんですよ。何しろ大学に行くよりも時間もお金もかからないですから。それで大学に行くよりも実践的なビジネススキルが身に付くんです。



で、どんなネットの記事や本を読めばいいのか?という話は長くなりそうなので次に回します。




なんかマッチョなことばかり書いてますが、時間とかお金は、たぶん何も考えていないと、ゲームに使ったりパチンコに使ったり、外でふらふらしたりと、そういう感じで使ってしまうと思うんですよ。


でも、そういうのって、10年後に戻ってきたりなんてしないので、すごくもったいない使い方だと思います。

それに対して、本を読む、雑誌を読む、ネットの記事を読みまくる、という過ごし方をすることで、同じようにお金や時間を使うことになりますが、それは必ず自分に戻ってきます。


それが普通の人間が、世の中で力を発揮する方法だと思うんですよね。僕はそれを伝えたいんです。こういう風に時間をお金を使えば逆転できるよ!と。


  • -

(関連エントリ) 本エントリの続きです。


桁外れの数読むためのインプット&アウトプットする方法
http://d.hatena.ne.jp/bizmania/20080905

  • -