ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

桁外れの数読むためのインプット&アウトプットする方法

前回のエントリ
『天才でない普通の人間でビジネスアイデアを量産するワザ』
http://d.hatena.ne.jp/bizmania/20080902


桁外れの数読むためのインプット&アウトプットする方法、ということで、前回のエントリで後回しにした読み方について書いてみます。


「アウトプットも大事」とコメントもらっていてまったくその通りなので、それについても併せて紹介してみます。考えてみると僕はインプットとアウトプットをくっつけていました。というわけで、たぶん長いので急ぐ人は太字のとこだけ読むといいようにしておきますね。



何を読むかということ。


そもそも、僕の読書は自己改造や読書を通じての社会や自分の再発見(「ああ、こうだったのか」)なので、ビジネス書を起点にします。というのも、ビジネス書というのは課題解決型だから。これ大事なんです。この読書は自分の悩みとか課題の解決のためなんです。だから、自分の今の悩みとか課題に示唆を与えてくれそうな本から手をつけていくのです。


大学時代に1万冊以上、30歳以降3,000冊以上は読んでるので、「○○の仕方」みたいな安直なハウツービジネス本ばっかり読んでいるわけはないのですが、そういう安直なハウツー本も否定しません。だって、役に立つから。


悩んでるときに効くのは安直なハウツーですよ。もちろん、考えを深めたり幅を広げるための教養的な本の必要性は否定しませんが、あくまで余技。目の前の悩みや課題を置いておいて教養本を読めというのは権威主義的に思えます。僕はもっと実用的にいきます。


というか、実のところ最初は確かに僕もそういうハウツーを馬鹿にして読まなかったんです。30歳で就職して営業になったころのことですが。でも、どうにも分からなくて恥も外聞もなく読み始めたわけです。すると、本に答えが書いてある!と知ったわけです。あー、なーんだ、恥ずかしがらず読めばよかったじゃん、というのが発見で、このサイトを作った動機でもあるのです。



書くことが多いので大事なトコから行きます。 (本探し方は下のほうに書きました)



本やネット記事の読み方。

原則は、読む本やネット記事と今の自分とのつながりを意識して読みます取り込むべきは、今の自分とつながりのあるところです。だからこそ、興味のあること、必要なことを基準として本やネット記事を選ぶのです。



○最初から最後まで読まなければならないという考えを捨てる。


本とネット記事は悩みや課題の解決ツールなので、読むときは役に立たないなと思ったら辞めて良いのです。無理して読まないことが大事です。完璧主義を捨てます。これ大事です。僕も長い間、完璧主義でしたが、そうなるときちんと読めないのであれば読まないという風に逆効果になってしまったんです。だから、意識的に本とネット記事をツールとして心がけて使うようにしました。いま自分に必要なことだけに集中します


たとえば、良い本やネット記事だと思ったら最初から最後まで読みます。他方、簡単に情報が欲しいのであれば、目次や見出しを読んで役に立ちそうなところだけ読むのでも良いのです。本の場合は、せっかくお金を出して買ったので、最後まで読まなければならないなんて思うこともあるかと思いますが、そんなことはありません。むしろ、もっと良い本があとにいっぱい控えているわけで、つまらない本にかける時間は無駄なのです。



○マーカーで色つけたり書き込んだり折り曲げたり切り取っても良い。


本の場合は、読むときに、この部分で刺激を受けた、とか、勉強になった、とか、まねしてやってみよう、というところはマーカーで色をつけて、ページの端を折っておきます


本を汚すことに抵抗感ある人も多いと思います。僕もそうでしたが、実用性から言えば、本は自分の血肉になればいいので、汚して構わないのです。印つけることで、後で読み返すときの効率が数十倍上がります。なにしろ、マークしているところだけ読み返せば済みます。人間は、感銘を受けてもしばらくすると忘れるので、読み返したときにどこで感銘受けたか分からなくなるのです。


また、マーカーをつけるメリットはもう一つあって、マーカーをつけるところがあるかどうか?(=自分に役に立つところがあるか)という基準で本を眺めることが出来るのです。


ネット記事の場合は、その部分をテキストでコピーしてメールで自分宛に送ってしまいます。



○読み落としがあっても良いと割り切る。

本やネット記事は情報の塊ですから、全部大事に見えることもあります。でも、そのとき理解できないものや、読みきれないものは割り切って捨てて良いのです。捨てることが惜しく思えることもあります。でも、僕の経験から言えば、そのときに理解できない、覚えられないことは、まだ縁がないのです。縁があれば、将来に必要になってまたその情報と出会う機会が必ずやってきます。だから割り切って捨てて良いのです。



○覚えようと思わない。

視線を通り過ぎるだけでも良いです。面白い本や記事は熱心に読み、そうでなくてとりあえず見ておくだけのときは、本当に視線で流し読みするだけでも、意外に記憶に残りますし、忘れてもいいと割り切ります。覚えようと思わないことも大事です。それがプレッシャーになってしまったら楽しくありません。




ここまではよくありますよね。ここからアウトプットをほぼ同時にやるやり方について書いてみます。



アウトプットを同時にやるインプットの仕方。



◎本やネット記事を読むときは、自分が成りきって空想しながら読む。


自分が本の中の人物だったらどうかを常に空想しながら読みます。こうやって読むと、著者のすごいところがなんとなく見えてきます。自分が著者になりきって読めば、自分に出来なくて著者の優れたところ、著者の思考法で自分にないものも分かります。著者が書いていない部分、欠落部も慣れると気がつくようになります。

だから本は客観的に読めばいいわけでもないのです。自分を変えるための読書は、批判するために読むのではなくて、自分の生活やビジネスに役立つヒントを探すために読んでいるのですから、思いっきり主観的に読んで良いのです。世間の読書の常識が必ずしも正しいとは限らないのです。



◎参考にしたいところがあったら、気づきを自分の言葉でメモを取り、自分がこれから行動や考え方をどう変えるか(アクション)を書いてしまう。


本を読んでいて、これは参考になる、まねしたいところ、刺激を受けたところが見つかったら、すぐにメモを取ります。そのときのポイントは、得られた気づきを自分の言葉でメモを取ること。さらに、自分の気づきや、自分はこれから行動や考え方をどう変えるかを必ず書きます。


「気づきを自分の言葉でメモを取る」ということと、「自分がこれから行動や考え方をどう変えるか(アクション)を書いてしまう」の二つがコツです。


気づきを消化するのって手間取るんです。人の言葉ってなかなか自分のものにならないんです。僕も最初は、感銘を受けたところについて内容を変えずに出典とともに写していたのです。するとえらく時間かかる。手間もかかる。その割に、そのメモも見返さなかったりして役に立たないような感じで。


そもそも僕は論文を書くわけでもないし自分の人生の改良なので、刺激を受けてヒントを得たら本来の原文を離れて、それを自分なりの理解で書いてしまったほうが近道だと気が付いたのです。結局、どんなに啓発されても自分の考えや行動は自分の理解を超えることはないですから。それなら初めから自分の言葉で書いてしまえば、それは厳密には当初のものとは違っていても、自分を変えていくツールとしては十分ではないかと思い至ったんです。実際にやってみるとこのほうが絶対に自己改造のスピードは速いです


さらに、その場で自分がどう変わるかも書いてしまう。刺激を受けたけどそのままってケース多いですよね。それは、どう変わるか、アクションを決めていないからなんです。刺激を受けた直後に、アクションを言語化することで自分に刻み付けてしまうのです。そうすることで、読んで気づきを得た瞬間から変われますよね。これも自己改造のスピードが格段に速くなります。



◎事例をそのまま今の自分の状況に無理やり当てはめて考えてみる。


本でノウハウや、事例を学んだら、すぐ、今の自分の状況にそのまま当てはめて考えてみます。思考実験です。たとえば、これは素材が本でなくてもいいのですが、ジャパネットたかたの高田社長のトークが気に入ったとしますと、それを何回も見たあと、それをそのまま、商品のビデオカメラを、たとえばフラッシュコンテンツ制作に置き換えてみる。もちろん無理あります。でも構わずやるのです。すると、発見がいろいろ出てくるのです。実際に強引に当てはめて見ることで、もともとのノウハウの凄さに気が付いたり、業界や商品の性質の本質的な違いにも気が付きます。現実的なアレンジへの手がかりが得られるのです。


一見、ばかばかしいように見えます。でも、これは取り込んだノウハウの応用力、アレンジ力の下準備になるんです。無理やりに当てはめて考えることで、彼我の違いが明瞭になるんです。とすると、どこを修正すればいいか分かるわけで、アレンジして現実化させるヒントが得られるんですね。


できればこの思考実験は人に話して聞かせると良いです。僕はいつもこういう話を周りによくします。たとえば、レストランの運営ノウハウを学んだら、それをそのままネットに持ってきてみる、と。こうやったら面白くない?と話すわけです。もちろん無理がある、と。そんなの無理ですよー、と言われる。でも、今までと違う、スムースに行きそうな部分も見つかるわけです。話しながら、じゃあこうしたら? こうなるかな?と考えを発展させていくと、なんとなく形になってきます。そうやって、無理な部分を何とかする方法を考えて、スムースな部分をさらにうまく取り込む方法を考えれば、本で学んだノウハウを活用する手がかりが得られます。


つまり、イデアの現実化というのは、非現実的なところから入って、それを試しつつ、問題あるところを調整して現実的なところに持っていくのが良いんです。逆に、初めから現実的なアイデアを出そうとしたり、当てはめをやろうとすると、うまい方法も最初から出てくるわけもないし、つまんない形に収まってしまうんです。アイデアのアレンジは、わざと失敗から開始するんです。それがコツだと僕は思います。


そして、その思考実験で得られた気づきもどんどん自分のメモにしていきます。常にメモにして言語化することが大事です。あとでメモしようなんて思ってはいけないのです。絶対忘れますから。




◎自己流解釈を薦める理由。


上記では、主観的に読むとか、原文と違ってしまっても自分の言葉で気づきを言語化することや、無理やりでも事例やノウハウに自分の状況を当てはめるという話をしています。


僕らは「自己流」は良くないって教わってきているんですが、本当にそうだろうか?というのが僕の疑問なのです。というのも、ビジネスに正解はないんです。うまくいったら正解なのです。しかも誰かが正解を出すまで、それが正解とも分からないのです。


正解が決まっている受験の世界ではいかに正確に覚えるかというのがカギです。でも、ビジネスの世界では正解がないので、他所のところの正解を持ってきても正解とはならない。正確に覚えることに優位性はないのです。つまり、自己流は悪くはないのです。むしろそれが実用性が高かったり、相対的にユニークであれば勝ち目が出てくる話なのです。


ビジネスという競争社会で生き抜く技があります。それは、強い相手と同じ条件で勝負しないということです。勝負の条件をずらしていくことが勝つためのコツです。それは、個々の商談であったり、マーケティング施策であったり、商品化であったり、各箇所でマーケットの他社(強者)とは少し違う形で問題を解いていくということだと思うのです。強者と同じ条件で回答するのであれば、パワーとスピード勝負になってしまい勝ち目はなくなります。でも勝負のルールを自己流によって変えてやることで、小さな差別化を積み重ねて勝負に勝ち目が見えてきます。


つまり、市場での競争では、優等生的な解答よりも、自己流解釈の解答で面白いほうが勝ち目が出てくるという話なのです。もちろん、自己流解釈の解答はお客さんに受ける必要はありますが、勝ち目という点では、弱者が優等生的解答をするよりは勝ち目が出てくると思うのです。


それゆえ、僕は学んでいくときに自己流解釈を加えていってぜんぜん良いんだと思うのです。



というような形でインプットと同時にアウトプットすることにより、効率よく学ぶことが出来ると思います。





下記は本の探し方です。ご参考になれば。




本の探し方(初歩編)。


いま、自分が抱えている課題や悩みを意識します。うまくいかないことでもいいし、こうなったらいい、という願望でも良いのです。まずは、素直に今より良くなりたい、と思うこと。そしたら大きめの書店のビジネス書コーナーに行って本の背表紙を眺めます。自分の悩みにストレートに答えている本が見つかるはずです。その本を取ってみて何ページか読んでみてヒントや答が書いてありそうなら「買い」です。悩みの数だけ本はあります。探してあれこれ買ってみるといいんです。


もちろんこうやって買えば無駄な本も買います。期待したほどではなかったな、ということは年中です。でも、多読でスキルアップするなら、数十冊の無駄本で諦めてはダメです自分にとって猛烈に役立つ本なんて、僕の場合でも選んで買って100冊に1冊ですよ。でも、半数の本は少しの示唆があったり刺激があるはずなんです。だから、本のコストはロス分も考慮してのものです。100冊に1冊くらい得られる自分にとっての宝の本のために無駄を恐れず買うのです。


それから、「定評」「定番」にこだわらないことも大事です。安直な最近のハウツー本だって、悩んでいるあなたには十分役立ちます一生物の本なんてそうそうあるものではありません。本との付き合いは自分の状態やレベルが上がるにつれて変わります。1年前に感動した本が、今読むと陳腐ということは良くあります。では1年前に読んだのは無駄だったのか?というとそうではなくて、それを読んだおかげで成長し、次のステップに進み、そのときの本は過去のものになったのです。逆に、1年前には何のことやら分からなかった本が、今読むとどのページも宝の山のようなメッセージの数々なんてこともあるわけです。


良かった本が見つかったら、同じ著者の本を深堀するのもいいです。そのときは書店よりアマゾンのほうが便利です。ビジネス本は出版されてからほとんどの本が1-2ヶ月で書店から姿を消してしまうため、ネット書店のほうが著者で探して買うには便利です。


また、もう少し掘り下げたい分野が出来たら、同じ分野でほかに定評のある著者を探して読むのもいいのです。こちらも、同じ分野で定評のある本を探すのには、アマゾンの関連オススメ「この商品を買った人はこんな商品も買っています」が便利です。ただし、アマゾンで買うと実物が見れないだけにロス率は上がります。まあ、仕方ないですな。




本の探し方(応用編)。


自分のいる業種のハウツー本というのは、そうは多くないですよね。そういうときは、似ている業種・状況を探して、その分野の本を読んでいくのです。


たとえば、飲食店経営に関する良い本は多く出てます。B2B業種ではまったく関係ないように見えますけど、メニューの作り方、接客の仕方、相手に期待を持たせたり、満足させたりする仕方は、人間がやることですからそうは変わらないのです。


つまり、業種はぜんぜん違っても、共通して使えるノウハウが見つかるのです。ホテル業、不動産業、MR、テレアポ、通販ビジネス、選挙運動など競争が激しい業種ほど、いろいろ本が出ていているので、参考になります。


また、産業の構造が似ているところが見つかれば参考になります。たとえば、旅行業の旅行商品の企画は、ネットのビジネスに割合と応用が利きます。また、ウェブデザインも、それ用の本も多いですが、飲食店の店舗設計の本も参考になりますし、ゲームのレベルデザインの本も実は参考になります。さらに、自分の今の立場に近い人の本を読めば、業者が違っても参考になります。後で書きますが、そうした少し異なるけど自分と共通項のある本は、読むときに「置き換え」発想で読みます。


また、自分がこういう分野で出来るようになりたいなあ(今はぜんぜんできない)、ということも成長してくるとあると思います。そういうときは、その分野に関連する本をまとめて10〜20冊くらい買ってまとめて読むと、その分野の状態が見えてきます比較しながら読むことがポイントですので、このときは惜しまずに多めに買ったほうが良いです。


あとは、ベストセラーになっている本ならとりあえず読んでみるとか、アマゾンの関連オススメされたらとりあえず買ってみるととか、書店で片端から手にとって読んでみるとか、出会うチャンスを多く作ると良い事が結構あります。



本の著者で分かる本のタイプ一覧。


本は著者からのメッセージですから、著者の立場によってある程度タイプに別れます。


著者がコンサルタント
コンサルタント本の特徴はそのコンサルタントさんの営業ツールになっていることです。実力をアピールするために執筆されます。ひどい本は、詳細は依頼でという形で宣伝色一色のケースがありますが、良心的な本は、ある程度、ノウハウを開示してくれています。セミナーのテキストのようなものです。コンサルタントという説明のプロだけに、その分野について分かりやすく学ぶことが出来るのでメリットがあります。出版はここが一番多いです。玉石混交ですが、業種別、職能別など、いろいろなハウツー本で役に立つのも多いのです。



著者が社長
社長本の特徴は、会社の宣伝になっていることです。新卒求人などが得られやすくなることもあり、社長のアピールのために出版されたりします。奇麗事ばかり書いてある本も結構ありますが、良心的な本は、ある程度、ノウハウを開示してくれたり、そのビジネスの要点を分かりやすく解説してくれたりします。その分野での第一人者で秘密主義でない人に多いです。二番手以下の人の本は奇麗事度が高まる傾向にあります。その社長の生き方を学びたかったり、その業種について学びたい場合に役立ちます。



著者が作家・ライターで、名物社長の伝記
名物社長の伝記は、基本的に取材対象のことを悪く書くことはありません。割合と奇麗事で収めてあります。とはいえ、あれこれビジネス常識を身につけていくと、著者が何を書いていないかという部分が見えてきます。補完力が身につくと有用なテキストになります。また、取材対象が協力しているので、業界の流れや、過去の戦略などは充実していて良いテキストになります。必ずしも批判的な本であればいいというわけでもないのです。ただし、こちらもあまりに奇麗事でまとめてあることがあります。設立20周年記念とかで出版した本なんかは奇麗事比率高いです。批判的な本で言えば、ダイエーの中内さんを書いた、佐野眞一さんの「カリスマ」などがありますね。中内さんの伝記は3種類あるので、読み比べると面白いです。



著者が作家・ライターで話題の企業の解説
最近話題の企業の躍進の秘訣を公開、みたいな感じで雨後のたけのこのように出てくる本です。最近ならアップルでしょう。大半が役に立ちません。何しろ後付けの理屈で書いてある本が多すぎるのです。これに関しては、著者で選ぶのがポイントです。きちんと取材を積み上げる著者さんは決まっていて、他方、適当に書く著者さんも決まっているので、著者を見ると出来が想像できます。翻訳物は、良いことが多いです。というのも、アメリカのベストセラーで、著者もプロのジャーナリストということが理由かと思います。



著者が大学教授
学者が自分の専門分野について書いた本です。ときどき、大学教授の肩書きながら、自分の専門外について書いている本がありますが、そのほとんどは役に立たないので買わないほうが無難です。学者の本はその人の専門分野の本に限ります。また、買うならその分野で第一人者か学会を背負うと期待される著者の本です。二流の教授の本は、分かりにくく、かつ、間違っていることもあり、時間の無駄になります。困ったことに、そういう教授に限って「入門」という本を書くのですが、読むと遠回りになります。ちなみに、アメリカが中心の学問で、定評のある本が訳本であれば、高くてもそれを最初に買って読むほうが良いです。それの「○○入門」という本は、逆に分かりにくく、時間とお金を損します。



著者が評論家
著者が評論家で最近のトピックについて書いた本です。正確でないことが多く、あまり良いことが多くないように思えます。また、サッカーや野球などスポーツの監督の采配術などの本も、評論家の本はどうだかなー、となる本がとても多いです。やっぱり外野からのコメントはどうにもよろしくないように思えます。



著者がタレントなどで対談本
インタビュー本や対談本です。その著者自体の軽薄さというのが実のところ感じなくはないのですが、インタビューアーとして優秀な人は実は軽薄なほうが良いのではないかと最近思います。対談相手のことを知りたい、と思ったときは、こういう本で対談相手のせりふだけピックアップして読むと良いかなあと思います。



著者が成功本作家・自己啓発本作家
作家さんごとにテーマがあって、同じネタをストーリーを変えて毎回訴えています。なので、テイストが合えば、大人のファンタジーとしてオススメです。心理的な効果はあります。



著者が何かを成し遂げた人による自伝
社長本に似ていますが、冒険家、スポーツ選手、料理人など、そういうプロフェッショナルによる、自分自身を見つめた本です。啓発されることも多く、魅力があります。ツライときのしのぎ方みたいなのは、こういう本で学べたりしました。



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