ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

毎日少しずつ自分自身を改造すること (2002/09/03)


  最近は毎日やり続けることの重要性を特に思うんだよね。内藤は毎日、課題として今よりもよくなれないか勉強するというのを義務付けている。具体的には、本を一冊読む、という義務を課している。ほかに英語の勉強をしたりとかもしてるが、仕事に役立ちそうな本を一冊読むという課題が一番コンスタントにこなせてるし、効果が出ていることだと思う。本を毎日一冊読む、というのは実際のところちょっとつらい。だから二日で一冊ということもあるし、三日で一冊ということもある。まあそこらへんは冊数にはこだわらずに、本をいつも持ち歩いて、日中に時間を見つけては読むことにしている。移動中とかね。5分とかそういう時間があれば必ず読む。こうやって時間を使っているとなかなかたくさん時間があることがわかる。あとは本を読みながら、ときどき読むのを辞めて、考えている。実際にそれを適用したらどうなるかとか、その本の主張の意味するところとか。余の日中の隙間の時間は読書とそれに刺激されての思考に使っている。こういうのを数ヶ月でもやると習慣になって楽しくなってくる。まあもともと本を読むのは好きだったけど。現状を何とかしたいと思っての読書なので切実感があってなかなか理解も進むので楽しい。1年で100冊は最低でも読める。もちろん冊数なんかは重要じゃないんだけど、前にコラムに書いたことがあるけど、量は重要だと思ってる。読書は質より量です。


  でまあ、読書と思考を自分自身に義務付けて習慣にしているわけだけれど、あともうひとつ義務付けていることがあって、それは「自分自身を何かひとつでも変えていこう」ということをいつも考えてる。何かひとつでも新しい考え、新しい習慣、新しい知恵を得て、自分を変えていこうと意識してる。それだから読書と思考が進むわけでもあるんだけれども。こういう小さな日々の努力というのは、数ヶ月とか一年とか振り返ってみると、すごい成果があるなー、と最近は特に思うのだな。なんだかね、ぜんぜん違うんだよね。一年前と。もちろん内藤の中では、という意味だけど。思い込みかもしれないけれど、毎日、何か新しいものを取り込んでいこうという発想で生きて、目をめぐらして、耳を立てて生きていると、自分自身のなかにどんどん新しい新鮮な空気が入ってきて、それで中身が総入れ替えされていくという感覚というか。


  結局、我々が生きていくということは、物理法則に支配された物理的な部分も大きいけれども、考え方次第で自在に変わってくる面というのがすごく大きいんだなと思うのね。個人の考え方や持ってる技術で社会生活の意味とか展開はぜんぜん違ってくるものだな、と。つまり、社会生活というものは、仕組みとかルールとかの人為的歴史的なお約束の束の操作だなー、と思うのね。そうしたお約束の束の見切り具合とか、操作の優劣で、人生は結構変わってくるというか、まったく変わってしまうなと思うのだな。こういうことを言うのはいまさらかもしれないけど。でも、こういうのは、「俺は何でもできるぜ」みたいな青年の妄想にありがちな万能感とどう違うのかというと説明するのは難しいし、もしかしてやはり妄想にとらわれている可能性は否定は出来ない。


  なんというか、こういう社会生活というお約束の束に対してはそれぞれ世代ごとに典型的な反応があって、思春期あたりだと、そういうお約束の束に対して「なんでだよ!!」という反抗で現れたりするし、青年期初期あたりだと、そういう仕掛けが見えてきたりするので何でもわかったような気になって、妙な万能感にとらわれてみたりして、それが青年期後期になると、何でも思い通りになるわけではないということに気がついて、「世間はそんなもんだよ」というような知ったような、投げたようなオトナになってみたり、というか、そういうプロセスがあると思うのね。


  でも内藤が言いたいのは、青年期後期の後に、世間とはこんなものだよと知ったフリをした後に、いやぜんぜんわかってなかったんだと考え直して徹底して学びなおすことで、社会生活というお約束の束はまったく別な見え方をしてくるんじゃないかなー、とか思うよ、と言いたかったりする。


  そういうまったく新しい地平を見るためには、毎日、コツコツだけれども、自分に新しい知恵や見方や考え方を取り入れて、自分自身を少しずつ新しいパーツで取り替えていこうというような習慣をつけていくのが、時間がかかるようで、実際はそんなことなくてすごい近道なんじゃないかなと思うのだな。そして、その新しいパーツに取り替えていくための手段として内藤は読書してる。読書プラス思考かな。そういうわけで内藤は毎日本を持ち歩いているし、胸ポケットには蛍光マーカーをいつも挿している。読書のとき、読み返す価値のあるところには必ずマーカーでしるしを入れておくために。何気ないことだけど、そういう習慣の積み重ねというのはすごく大切なことだなと思うのだ。意外に早くに差が出るものだと思う。毎日少しずつ自分を改造していくということが実は生きる喜びなんじゃないかとか最近は思ったりするのだ。

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