■
初版は10年近く前の1994年だが、内容的には古さはまったくなく、内藤にとっては、企業再建ものとしては得られる知識だけでなく臨場感もあり、とても実用になる本だった。
特注メーカーの宿命、時間軸、商売の基本サイクル、戦略のチェックサイクル、ストーリー性などなど、役に立つ概念が満載だった。知っている人には当たり前なのかもしれないけれども、内藤には『ああなるほど」「おおそうか」の連続でとても勉強になった。これを読むまではここまで整理されてなかったのだ。優れたコンサルタントというのは事象を気持ちよく整理してくれると実感した本。
内容としては、中堅メーカー企業再建ということにポイントを置いて戦略をどのように立てていくべきかについて教えてくれる。氏はほかにもマーケティングなどについてもポイントを置いた本を出しているのでそれについては後日。
内容が濃いのでハードカバーで読むことを薦めたいのです。何度も読みがいがきっとあると思います。また文庫本も出ているので安く上げたい人にはおすすめです。