ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

 んー、これもプライシングについて書かれた本だが、多少ハウツー色が出たものの、理論に偏る部分が大きい。まあでも、「価格戦略論」よりもずっとコンパクトなので通読するには便利。
 この本に書いてあることは、ある意味当たり前。実際に起きている現象というか、我々の感じる値ごろ感についてバリューとかそういうコンサルティング用語を使って説明しなおしたとも言える。斬新さはないが、プライシングについて専門家が分かってるのはこんな感じ、ということを内藤が理解するのに使った。
 ちなみに、こういうプライシングはやはりマスマーケティングで特に有効なように思う。というのも、顧客が不特定多数ではない場合、個別の販売機会ごとに価格を少しずつ上げる、少なくとも値引きをしないで踏ん張るように営業担当者に仕込めば利益率の改善は数十パーセントは見込める。にもかかわらず、営業担当者が慢性的に値引きをしていることがある。そのほうが楽だからだ。
 というわけで、ざっと読んでプライシングの理論的な背景をつかむには程よいサイズの本なのでおすすめです。