ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

 この本も味わい深い本である。将棋の話が多いのだが、あれこれ読んでいると思い当たることがあり、とても内藤は勉強になる。

 この本では、とても印象に残る勝負に対する考え方などが随所で語られている。内藤はこの本で、常に大局的に考える、ということを意識するようになった。内藤が感銘を受けた文章がいくつもあるのだが、そのうちのいくつかを引用してみる。

ヘタはどうしても、局部の利益にとらわれがちになる。これがつまり、碁といわず、将棋といわず、人生においても、いわゆる弱者の考え方というものなんです。

私の経験では、この立腹というやつ、体力と関係がありますな。体力盛んで持久力があると、腹は立たん。逆に、外見は強そうに見えても、どこか病体だと、腹を立てますよ。

そんな無計画な、どうなるかわからんような“イチかバチか人生”が日常茶飯では話にならない。
そりゃ賭けるときもあると思いますよ、人間は。つまり読みきれんときに。読みきれなきゃ、こりゃもうしようがない。
しかしこの世間には、読めるのに読もうとしない人が多いんじゃないですか。別に当人は賭けとる気はなくても、結果的にこれは“イチかバチか人生”を送っとるのと、同じことになります。感心しませんね、これは。


 というわけで、人生と勝負についての深いコメントが満載の味わい深いこの本はおすすめです。