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カラー写真満載のこの本は、IDEOが関わった多くのプロジェクトについて、どのようなきっかけでそのデザインに至ったのか、途中のデザインはどんなだったか、結果としてデザインはどうなったかについて、多くの事例で工業デザインを通じたイノベーションが学べるようになっている本です。
なんとも鮮やかに革新的な商品が作り出されていく様はため息が出るほどですが、どのように作り出すかについての方法が率直に書かれているので、参考になることも多く、よその世界の出来事になっていないところが素晴らしい点と思います。
しかもイノベーションの目的が、
ほとんどすべての製品やサービスについて、もっと上質の経験を考え出すことができる。
として、モノではなく、経験に焦点を合わせているというところは、これからますます重要性を帯びてくることでしょう。すぐにはマネできないかもしれません。でも、今の仕事を少しでも上質にしていくことができるヒントが詰まった本だと思うのです。お薦めです。(期せずして模範的な紹介文になってしまった(笑)。良い本ですよ。)