ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

 いまさらランチェスター経営か〜、と思ったのが読む前の内藤でしたが、読んでみるとどれもこれも、おおっと叫びたくなるようなことばかり。内藤が実感として感じてきたことが、この本では法則として語られ、さらに内藤がまだ知らないルールについても教えてくれていて、非常に勉強になった本です。


 たぶん、大企業で本流のビジネスをしている人にはあまり役に立たないと思うのですが、大企業でも弱小部門とか、中小企業だと、ランチェスター経営が役に立つ場面は多いと思います。


 ランチェスターの法則とは何かについては詳しくは本を読んで欲しいのですが、こんな話です。


 販売係りの少ない弱者と、販売係りの多い強者が戦う場合、大都市で真っ向から勝負すると、販売係りの数の二乗で強者が強くなるのでボロ負けする。逆に、小都市や、小マーケットに狙いを定めてゲリラ戦に持ち込むと、弱者も強者も同等の戦いになるので、弱者にとって有利になる、という話です。ベトナム戦争で、物量で圧倒する米軍がジャングルのゲリラ戦を戦うベトコン苦戦したような例でも分かりますね。ところが、弱者たる中小企業も、大企業が得意とする大マーケットや大都市で戦いたがってしまう。というのも、そこにはお客さんが沢山いるから。でもそれは死にに行くようなものだよ、と教えてくれるわけです。内藤も実感を持って感じます。商品が弱いな、と感じたら、マーケットを細分化して小マーケットを探し出さないとナンバーワン企業には局地戦ですら勝てません。


 分かってしまえば単純なことですが、内藤からすると、なんとも味わい深いというか、冷徹な法則です。実際にそうだし。ほかにも竹田氏は中小企業コンサルタントとしての長い経験から、成功するためのビジネスの選び方、事業エリアの選び方、客層の選び方、お客探し、お客の育て方についてそれぞれアドバイスをしてくれています。非常に役に立つ本です。お薦めです。