■
この本はいちおう研究人生向きに書いてありますが、ビジネスマンにも参考になる思考法やノウハウがたくさん詰まっている良い本です。
例えば、ビジネスをやるに当たって、こうでもないかああでもないか、と思案することは多くあります。正解があるかどうかすら分からず試行錯誤しているために辛いわけです。その状況は、その研究が実るのかどうか分からないまま研究している状態に似ています。そうした状況ではどう考えて望めばいいのか、実際にどのようにアプローチしていくかについていろいろとレクチャーしてくれています。例えば、問題に対して、それが出来ないことを想像して取り掛からないのではなくて、まずダメと思われる方法をやってみて失敗してみて、そこから方法を考えていく、などを分かりやすく心得と実践として説明されています。
また、英語は下手なくらいがちょうどいい(半端に上手いと誤解される)、とか、プレゼン資料は見てもちょっと分からないように作っておいて聴衆をコントロールする、とかちょっとしたノウハウもあちこちに書いてあり参考になります。
というわけで、ビジネス本という枠ではないですが、ビジネスについて考えていくときの悩みにきっと参考になる良い本です。お薦めです。