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いやー、感動プロデューサーって…。その自称にちょっと引きましたが、この本は良い本です。この本で書かれているのは、モノを売るには表現が大切だよ、というある意味当たり前のことなのですが、一味違います。
今までのマーケティングは戦争である、というのですね。
戦争型では、
相手(競合企業)をぶん殴って、「どうだ、おれの方が、強いからおれと付き合え」というアプローチの方法を取ります。
と。ゆえに、マーケティング用語は戦争用語だ、と。戦術、戦略、ターゲット、攻略、戦闘力などなど。でもこれからは恋愛型、もっと進めて、演劇型になっていく、というのが著者の主張でとても共感できます。
恋愛型のアプローチというのは、
自分の魅力を高めて、相手を魅了するストーリーを作り、デートを演出し、振り向かせる方法です。
そして、継続的に「お付き合い」できる仕組みを作ります。
「戦略」の変わりに、「脚本」
「戦術」の変わりに、「演出」
「戦闘」の変わりに、「表現力」
と著者は述べています。というわけで、演劇の技法で感動は設計できる、というのですね。非常に面白いし、実際的でもあります。内藤は実感としてこの考え方はいけると思っています。
というわけで、演劇型のマーケティング手法を学ぶことができる優れた一冊がこの本です。とてもお薦めです。