ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

 まず初めに、この本は小売店舗向けに書かれたマーケティング本です。どういうお店を作っていけばお客さんが来てくれるか、に答えを出すための本です。というわけで、大企業のビジネスだとほとんど関係ないです。ですが、中小企業の場合、内藤はこういう発想って必要だと思うのですよね。


 そこで、ワクワク系マーケティングですが、著者の小阪氏によると「ひとというものは、常にワクワクを消費している」と。そして、その時期によってワクワクするものが変わっている、と。ゆえに、お客さんをワクワクさせるようなところにすれば、皆来てくれるよ、そのためにはどうすればいいかについて教えてくれている本です。


 やっぱり楽しいところに人は集まりますから、「ワクワク」というコンセプトは非常に分かりやすいし、有効だと思います。この本は「お客のニーズに対応するな」というふうに基本路線は今のマーケティングです。また、「ディズニーランドに学ぶべからず」というふうな興味深いことも述べられています。もちろんここに書いてあることを猿真似してもうまくいくわけではないでしょう。でも、ワクワクした場所を作っていく、という考え方は、店舗販売だけに限らず、カタログ販売も、訪問販売も、ビジネス相手の商売も、やはり必要だと思うのです。


 この本は、小阪氏のワクワク系マーケティングを学ぶには最適な一冊になっています。考え方は分かりやすく、とてもお薦めです。