ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

 小坂氏四冊目は、ちょっと方向は変わって、ワクワク系で仕事をする人たちをどのようにワクワクさせていくか、という話になっています。どうやれば人の心にスイッチが入るか、というわけです。


 この本で特に興味深いのは、「ねぎらい」という概念が重要な意味を持っていることです。ほめよう、というのはよく言われます。ですが、小坂氏は「ほめる」のとは次元の違う「ねぎらう」ということで従業員に心のごちそうがあげられる、というのです。え? 「ほめる」と「ねぎらう」って違うの?、と内藤は思いました。小坂氏によると、「ほめる」は何かしないとほめられない、というのです。対して「ねぎらう」のは、失敗に終わろうとも途中だろうとも「ねぎらう」ことはできるというのです。なぜならば、相手に対する感謝だから。一緒に頑張ってくれてありがとう、と。つまり、「ほめる---ほめない」の軸以外に、「ねぎらう---ねぎらわない」という軸があるというのですね。だからほめてもねぎらわないこともある、と。なるほどなー、と。


 というわけで、この本にはほかにも神話となるチームを作るためにはどうすればいいかが分かりやすく書かれている楽しい本です。読むうちに、自分自身にもスイッチが入ることでしょう。というわけで、この本もとてもお薦めです。