ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

どの本を買ってどの本を買わないか (2004年7月19日)

bizmania2004-07-12



  さて。突然だけれど、前も書いたような気がするのだけど、内藤の本の選び方はこんな風にやっています。


  まず、自分の中に問題意識を持ちます。それで書店に行くのです。例えば、「こういうところがどうにかなならないかな〜」、とか、「もっと良い方法がないかな〜」、「もっと良いモデルはないかな〜」、とこんな感じで、見本にする対象とかやり方なんかを探しに行きます。要は、現状をどうにかしたいな(具体的にではなくても)、という気持ちが大切だと思うのです。読書って、昨日や今日とは違う明日を作るために読むものだと思うから。


  そうすると、そういう問題意識に沿った本が目に入ってきます。これは不思議なほど。最初はそうはなかなかならなくても、しばらくすればそうなります。


  それで、そういう本は手にとって少し読んでみます。内藤は、書名と著者をチェックしたあと、目次を見た後、パラパラと中身を見て瞬間的に買うかどうか決めます。選ぶ基本は、「役に立ちそう」という基準で決めているのです。ちなみに「役に立ちそう」とは現状とか自分を変えることが出来そうか、ということでもあります。


  内藤の場合、かなり読んでいるので、ビジネス著の著者を結構知っているので著者名を先にチェックしていますが、慣れない人はまず目次を読むと良いです。目次で自分の問題意識に答えを出していそうなところを見つけたらそこを読みます。そこが「おお」と感心する内容や、「そうだったのか」と教えてくれる内容だったり、「そうだよね、やっぱりそうだよね」と自分がもしかしてそうではないかと思っていたようなことを書いている場合なんかはたぶん良い本です。


  内藤の場合、最近は数年前のように超金欠というわけでもないので、1ページでも役に立ちそうなことが書いてあればとりあえず買うようにしています。本当に幸せだなあとちょっと買うとき思ったりします。だから今は月に3-5万円くらい出費しています。でも数年前の超金欠時代はもう少し厳選していました。


  ビジネス書だと、1200-1800円くらいの価格帯の本が多いですね。これくらいの値段だと、以前は書店で立ち読みして5ページくらい役に立ちそうだと買っていました。さらにお金がないときは10ページくらい役に立ちそうだと買っていました。文庫本なら500円くらいなので、3ページくらいを基準にしていました。


  だから、あまり本を買っていない人が買う場合とか、お金があまりない場合は、内藤的には節約してでも本を買うことを勧めたいのですけども、実際にはそうもいかないと思うので、とりあえずは書店で上のように役立つページ数で厳選していくことをお勧めしたいのです。


  つまり、自分に役に立つ本を探すには、まず問題意識を持って書店で本の背表紙を見ていくことが大切なのですが、購入の基準では自分に役に立ちそうか(現状を変えることが出来そうか否か)ということで決めて、財布の状況に応じて、役に立つページ数で選んでいくと良いと思うのです。


  ちなみに、内藤が今では1ページでも役に立ちそうであれば買うのはですね、お金に多少の余裕が出来たこともありますが、主には時間の節約のためです。書店でじっくり立ち読みして厳選すると、立ち読みにも時間がかかるし、あれを買うべきかこれを買うべきかで悩んでしまうわけです。つまり、書店で30分以上は立ち読みしたりして考えなければいけないのです。これって結構疲れるし、時間がもったいなく感じるんですね。だから内藤はとりあえず買っておく。厳密に読む本を選ぶのは家で選ぶようにしているのです。つまり、時間をお金で買ってるのです。ここらへんはお金と時間のバランスで選ぶと良いと思います。



  ここで、図書館で借りることについて書きますが、とりあえず何かのレポートを書かなければいけなくて調べるのであれば、図書館で調べて、本を借りて読むというのは良いと思います。でも、現状をどうにかしたいな、ということで本を読むのであれば、絶対買うべきだと思うのです。


  というのも、借り物の本では何も書き込み出来ない。マーカーつけられない。線も引けない。本を読むときは感銘を受けたところ、勉強になるところ、そういうところを印をつけて頭に読んだときに叩き込んでいかないとすごく時間の無駄です。本を綺麗に読んでいる人って何を重視しているんだろう、とか思います。読書で大切なのは、本を読んで明日の自分が変わっていくことです。それは物の見方であったり、行動であったり、考え方であったりします。それが大切なのであって、本が綺麗な状態で明日に保存されることではないのです。極端な話、本という物理的な物は学びつくしたら捨ててもいい。本の内容が自分の人生に影響を与えればそれで本の役割は果たされるからです。本がぼろぼろになって、また新品が欲しくなれば、また買えばいいのです。実際はどんなに書き込んでも読めなくなることはありません。その点で、図書館の本は、綺麗な状態で明日に保存されることを期待されているために、自分を変えるためには効率的に使えないのです。大量印刷が難しくて本が貴重な時代であれば、借りて読むのはやむを得ない手段ですが、現代では合理的とはいえないと内藤は思うのです。


  また、図書館の本は借りたら返さないといけないのも難点です。本は読んだら半年から一年くらいは自分の手元に置いておいたほうがいいのです。その間に読み返して自分のものにするのです。


  それから、図書館というのは本の揃えはかなり偏っています。図書館にある本だけで勉強しようとするとそうした偏った中の本で学ぶことになります。そういう点でもマイナスです。


  やはり本は節約してでも、自腹で買うべきなのです。それが自分の明日の血肉となるからです。

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