ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

本を読む速度 (2004年7月19日+)

bizmania2004-07-16



  内藤は、たくさん読んでいるだけあって、本を読むのは速いです。逆に速くないと読みきれないということもあります。


  でもそれは元からではなくて、今までたくさん読み続けているからです。読書というのは概念を表す言葉の処理という頭の作業です。作業なのでたくさんやれば手馴れてきてどんどん処理できるようになります。本を読めば読むほど、言葉の取り扱いに慣れてきますので、速く読めるようになり、理解も速くなるのです。だから特に速読をしているというわけでもないのです。


  それで、もし本を読むのにあまりに時間がかかるようであれば、それはその本が自分の関心外であるか、自分のレベルにあっていないかということを疑ったほうが良いです。例えば一ページに5分以上かかるようであればおかしい。ビジネス書は、明日を変えるために読むのですから、そんなにウンウンうなって読むものではないのです。


  まず、現在自分の関心のない本を読むのは辞めたほうがよいです。役に立ちそうな本であれば、本棚に置いておけば、必要になったときいつでも読めます。そのときに読んだほうがずっと読むスピードは速いし、頭の中に内容がすっと染み込んでいくのです。


  次に、本と自分のレベルが合っていない場合も、読むのに時間がかかります。一ページに5分以上かかるのであれば、本が難しすぎるのです。どんどん出てくる言葉とその概念が自由に扱えないので、理解に時間がかかるのです。内藤の目安では3割以上、新しいことが書いてあると読むのはつらくなります。それではなかなか読み終えられないのです。そして、そうやってウンウンうなって読んでも、頭には入っていかないので効率がとても悪いのです。そういうときは、書店でそれの入門書に当たる本を探して読むべきなのです。そのほうが遠回りに見えて近道なのです。


  本は実はゆっくり読むよりも、速く読んだほうが理解が進みます。著者が朗読してくれたとすると、その朗読についていけるくらいで理解できるべきなのです。スムーズにページを繰れないときは、自分の知識や理解がそれを読むレベルまで到達していないのです。そこらへんが小難しい学術書と違います。


  ちなみに、論理操作の力はあったほうがいいです。内藤は論理学などを少し学んで、哲学書なども大学のときに趣味で読んでいたのでネチネチとした論理にもついていけます。もし訓練したことがないなら、ロジカルトレーニングといったような本を読んで訓練すると良いと思います。ビジネスで出てくる論理はそんなに難しいものではありませんから。

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