ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

2005-04-26 記憶力


 あれー、毎日書くと決めたが昨日はお休みしてしまった。まあそんなもんか。おととい徹夜したので眠くて寝てしまった。しかも朝寝坊。あたふた。


 そういえば、少し前まで、『最近、記憶力が落ちたなあ』とか感じたことがあった。『20代のころと比べて集中力が落ちた』とかも感じた。どういうときに感じるかというと、例えば、ウェブで言えば、データベースの勉強したり(仕事ではない)、cgiやらcssを勉強したり(これも仕事ではない)するときに、昔みたいにぐいぐいと学んでいけないのだ。のめりこめないっていうか。


 それだけじゃなくて、最近は新しいソフトウェアを覚えるのも嫌だ。イヤー、すっかり僕もおじさんだなー、とか感慨にふけったり、嫌な気分になったりした。昔で言えば、ワープロ出来ないおじさんみたいな勢いで、「いまさらフォトショップなんか覚えられるかー」、みたいな状態になっていた(仕事ではない)。


 内藤の今の仕事は、営業なので特にそういうのができなくても別に困りはしないのだけど、趣味でもそういうのが面倒と感じることが増えた。小学生のころは、よく分からないマニュアルやら独りで本を読んでプログラムの勉強して、プログラム組んだり、アセンブラを学んだりとかしてたのに、だ。そういう方面には自信があるつもりだったが、今となってはそれほど優位というわけでもない。何を学ぶにしろ先にたつのは面倒くささなのである。


 とか思っていたわけだ。でもこの前、少し違うことに気がついた。のめりこめないのは、のめり込もうとしないからなのだった。僕も34歳になったりして、いろいろあせることがある。そういう中で、こんなソフトウェアに手間取っていていいんだろーか、とかそういう風に考えてしまうのだ。記憶力が落ちてきたなー、というのは、その内容に集中してのめりこむ時間が大きく減ったというのが理由に思えてきた。


 僕も年齢が上がってきたので、僕の頭の中に今まで34年間生きてきた過去の記憶の存在感が増してきているのだ。それによって、なんだか知らないが、物事に対する新鮮味を失う飽きの状態になりやすくなってきているようなのである。


 とはいえ、よく考えてみれば、僕は世の中を見尽くしたわけでもなく、知り尽くしたわけでもなく、自分自身すら知り尽くしたとも言えない。しかし、単に、人生に対する慣れ(たつもり)から、これくらいのことすぐ出来ないと、とか思ったりしてしまうのだ。実際は、そんな能力が上がっているわけはないし、何事もコツコツ努力しないと出来るようにはならないので、ついつい、そういうコツコツ努力がいることを敬遠してしまい、簡単に成果が出るようなことに目が行くようになっていた。ところがインスタントなやり方ではやはり力がつかないので、焦りだけが残って身動きが取れなくなっていた。


 最初は、年齢が上がってきたので頭が固くなってきたのかと思った。でも、こうして考えると、人生に対する焦りと見栄から、子供のときみたいに物事に打ち込むことが出来なくなっているだけなんではないか、と思えてきたのである。


 そういうわけで、考え方を変えてみた。僕は大学浪人で5年、卒業して2年、計7年ロスしてるので、その分を差し引いてみた。すると、34-7=27と、まだ27歳じゃん、というすばらしい知見を得ることが出来た。なんだ、僕はまだ27歳だったんだ。まだまだ学ぶ時間は十分あるじゃん。人生長いじゃない。インスタントなやり方ではなくて、本格的に学ぶことが出来る余裕がある、と思えたのである。


 つまり、記憶力は、のめりこめばついてくる。記憶力が落ちるというより、のめり込む力が先に落ちるのだ。