「人生に奇跡を起こすノート術―マインド・マップ放射思考」 トニー・ブザン著 田中孝顕訳 2000年 きこ書房

　　この本は、マインドマップというノートの取り方について説明した本です。真ん中に基本のキーワードを置いて、そこから発想の順にどんどんキーワードを繋いでいきます (微妙に違うけど)。この本では、脳のパワーには限界がない、とか、右脳とか左脳とか放射思考とか出てきますけど、とりあえず内藤流では全部無視しましょう。

　　これ、ある種のアイデアプロセッサなんですね。アウトラインプロセッサに近いかな。つまり、ノートは図で取るといい、という話なんです。重要度が高いのは大きく書いたり、大きな○で囲んだり、色塗ったり、それから派生する内容は実際に線を引いて派生させて行って、ということをすると、物事の関係が分かりやすくなるでしょう?　そういうノートの取り方なんです。そういや、内藤は家ではホワイトボードがあるので、そこに図を書いて思考をまとめたりしてますね。これもある種のマッピングです。マインドマップとは手法が違うけど。

　　それで、これは手で書くのもいいのですけど、パソコン使うとなかなかいい感じです。というわけで、googleでFreeMindって検索してみて下さい。フリーのマインドマップ作れるソフトでとても使いよいです。

グーグルでFreeMindを検索

　　ただ、内藤はマインドマップにはひとつ疑問があって、これは単語でつけるといい、とされているんですね。本当か? と。この本では、単語とそのイメージの連想を重視している感じなんですね。文章よりイメージだ、というか。

　　でも、内藤は単語でつけるのはぜんぜんダメで、センテンスで作ります。そうじゃないと、作ってても後で見ても何のことやら訳わかんないし。なんか単語並べるのには凄く抵抗感があるんですよね。内藤は常に文章作成しながら考えてるから。電車の中でもザウルスで文章打ちながら考えるし、ここでも書きながら思考が進んで結論が出てきたりするのです。どうも、内藤の頭の中には論理的な文章作成マシンが入っていて、そこに材料を放り込むと自動的にガチャガチャ言って出てくる感じなんですよね。つまり、もう自分の中にセンテンス製造機や思考マシンが出来上がっていると、こういう新しい考え方になじめないのかなー、と思ったりします。

　　そんなわけで、キーワードを書き連ねて、思考の流れにあわせて関連付けしていくと、まあ自分の中ではキレイなノートが取れた!! というわけで感動があると思います。ただ、そこからクリエイティブなことが考えられるか、とか、面白いことが考え付くかというと、ツールでは出てこないんですよね。やはり自分の頭の実力が反映されます。

　　つまり、マインドマップというのは、思考整理の補助ツールとしては優秀です。しかし、それだけでは感動するのは最初だけで、物事を普通に整理するだけでは人生は面白くならないんです。必要なのは、今までとは違う切り口なんです。それは、人生を変えるような読書とか、出来事に出会う必要があると内藤は思います。

　　まあ、こういう風に書くのも、内藤がマインドマップの手法にはどうもしっくり来てないからかもしれないですねー。単語でイメージ連想好きな人にはすごく合うかも。

　　結局のところ、内藤としては、インスタントで突然脳が活性化みたいなのはないよなあという話なのですけども。今までそういう手法を知らないと、最初は、「おー」と感動するわけですが。こういうのなんていうのかなあ。初めてクルマとか原付乗ったときの感動みたいな。最初はすごく感動して、自分のパワーが増した気がするんだけど、しばらくしてそれが当たり前になってしまって、興奮が醒めてくると、いや別に〜というか、そんな感じ。

　　そういえば。読書法では、斉藤孝さんの三色ボールペン情報活用術がお勧め。下記が前に紹介した文へのリンク。

http://d.hatena.ne.jp/bizmania/20030919

「三色ボールペン情報活用術」齋藤 孝　著

(作成2005.06.20)

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■「あなたもいままでの10倍速く本が読める」　ポール・R・シーリィ著　神田昌典 監訳　2001年　フォレスト出版
■[ホシの数] ★★　ちょっとええ(参考)
■[効能]　フォトリーディングという速読法が学べる一冊。
■[概要]　フォトリーディングの手法から、身に着けるための練習方法まで載ったトレーニング本。
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