ポータビリティの話
ここで、「ポータビリティ」はキーになる。映像の歴史で、映画→テレビ→ビデオ録画→ハードディスクレコーダー録画→ロケーションフリーテレビ→ワンセグ放送→インターネットの動画配信、というのは、ポータビリティ化への流れだからだ。映画にすることで、小学校の体育館なんかでも映写機とフィルムがあれば見て楽しむことが出来るようになった。それがテレビになれば家で楽しめる。だから、初期の受像機は高価にも関わらず競って購入されたわけだ。テレビは一期一会の放送なので、時間的なポータビリティがなかった。だからこそ、新聞のテレビ欄が力があったわけだ。だって、昔は新聞を読むときは、テレビ欄は必ず見たでしょ? テレビ欄が重要なのは、テレビ放送が時間的なポータビリティがないからだ。それがビデオ録画で時間的なポータビリティが可能になる。ただ、この時点では録画セットするためにも新聞のテレビ欄は重要な位置を占めていた。これがどんどん時間的にも空間的にもポータブルになろうとしているわけだ。