ニッチとしてのロングテールで確かにありえる例 (世界に10個マニア向け製品を売るなど)
ただ、もちろんロングテール的なビジネスってのは確かにインターネットでアリになった部分はある。例えば、国内だけでは採算が取れないようなものでも、世界中のマニアに売れば採算が合うようなもの。内藤の前の仕事は、マニアックな先端科学製品の輸入だったが、製造元の多くは欧米のベンチャーで、年間生産台数が場合によっては5台くらいなんてのもあったし、50台程度しか作らないのも珍しくなかった。そうしたベンチャーは、世界中に売って採算をあわせていたので、そういう点ではネットで製品紹介することでそういうニッチな商品をそれを求める人に売るというのはネットはいいとは思う。実際に内藤も広告は出さず、ネットに商品紹介ページを書き、それを求める人が検索するワードできちんと文章を書いて、引き合いを集めたことがある。ま、これはうまく行った例だが、でも大切なのはあくまでこれは「採算が合う」であって、あんまり儲からない。とりあえず赤字にならずに済むくらいに考えていたほうがいい。