ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

素直になる【30歳はじめての就職のあと(9)】

シリーズ化してだらだら書いています。



●素直になる【30歳はじめての就職のあと(9)】


素直な奴は伸びる。これははっきり言える。とはいえ、素直というのは抵抗しないとかそういうんじゃなくて、もっと積極的なレベルで。


たとえば、「これいいよ。やってみなよ。」と先輩とか上司から薦められるとする。そのときに、


「いやー、ボクは違うのやってますからー」と言ってやらない。


「へー、そうなんですかー」とだけ言ってやらない。


「時間がないですからー」と言ってやらない。


こういうこと言ってる人たちは、見ている限り、伸びるのが遅い。


他人の数倍のスピードで伸びる奴は、言われたら「出来る限り早くに」やってみる。試してる。


というのも、試せば、自分にとって本当にいいかどうか分かるから。試さないで分かるわけがない。


伸びるのが遅い奴に限って、自分の劣った知識とかセンスで先に物事を判断しようとする。


出来るようになりたければ、出来る奴が薦めるものは全部試してみる。


出来る奴がやっていることは真似してやってみる。


やってみてから、自分に取り込むかどうかを決めればいいんだな。


要は、自分を捨てろ、って話だと思う。元から持ってる仕事の出来ない自分のやり方は壊して、出来る奴の仕組みをそのまま自分に取り込もう、って話。


元からの自分のやり方に、先輩や上司から教わったやり方を足していこうとする人は普通の人。普通の伸びしかしない。


普通じゃないやり方は、自分をまず捨てる。そして、他人のうまいやり方をそのまま受け入れる


そもそも、元からのやり方なんて、大事にする価値なんかない


ここで前にも書いたけど、僕は5浪した大学受験でそれを思い知らされた。


仕事でも情報格差がある。


出来る奴は出来ない奴の知らないノウハウをもっている。それを使って付加価値を作り出している。


他方、出来ない奴の仕事のやり方には一銭の価値もない。勝てないノウハウなんだな。がんばった上に負けるためのノウハウなんだと思う。


というわけで、僕は自分の中身を入れ替えるために、薦められるものは全部試した。本を読んだら著者の進めることは一通り試した。


その中で、効果あるもの、実感としてよさそうなのを残していった。


僕は営業については本から学んだことも多い。何しろスタートが30歳と遅かったし、会社は自力でどうにかすることを求める会社だった。本が僕の先生だった。


どうやったら上達するか分からなかったから、機会を見つけては、書店に行き、今の疑問に答えてくれる本を探して片端から買い込んだ。1年目は80万円くらい買ってるし、2年目は100万円くらいは買って読んだ。今でも毎年100-150万円くらい買ってる。


こんな投資安いものだ。おかげで1ヶ月単位でグイグイと成長した。何しろ本の著者たちはすごい人ばかり。それらが先生になってくれているんだから、とにかくためになった。


本に書いてあることどおりじゃない、という人もいるけど、本当にそうかな。いい加減な本も多いけど、ノウハウをきちんと教えてくれている人も多い。良書にめぐり合うかどうかは数に当たるかどうかだし、1冊の本で済むほど簡単ではない。何冊も使いこなして行くといろいろ見えてくる。


というわけで、営業も自分が実際にやりながら、わからないことは先輩や上司に聞き、先輩や上司が知らないことは本から学ぶことでグイグイ成長できた。



それもこれも、自分をいったん捨てて、素直になり、他人の教えをどんどん受け入れたからだ。


こういうプロセスが高速に成長するためには必要になると僕は思う。



とにかく、いま仕事で悩んでいたら書店に行ったほうがいい。自分の悩みに答えてくれそうな本は必ずある。それを立ち読みなんかせず買う。10冊くらいあったら、それは全部買う。絶対元が取れる。毎月成長するのが実感できる。同僚は本をそんなに読んでいない奴ばかりだろ。かたや、本を読む人間はすごい人を先生にすることになるわけで、イヤでも成長する。

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