体力を夜のうちに回復させるワザ
体力を夜のうちに回復させることがビジネスで生き抜くコツです。
1日の疲労をその日の夜の6-9時間で100%回復させることが長く活躍のための基礎条件です。
あんまりこのワザは語られないですけど、夜のうちに回復させるワザを持ってる人が30代以降で長く活躍できるんじゃないかなあって思っています。というのも、きっかけは部下の若い子がそういうワザを知らなくて疲労溜め込んでいるんですよね。これはいかん、と。それで回復の仕方の話をしたのですが、それについて今回書いてみようかと。
学生時代は体力回復のワザがなくてもやっていけます。何しろ体力余ってるし。それに疲労回復させる時間も余ってます。プレッシャーもきつくない。だから、学生の間は、そういうテクがなくても済みます(体育会とか除き)。
ところが社会人になると、疲労を翌日に持ち越さないってのが難しくなります。何しろ毎日課題があるし、それは解けるか分からないものだし、どれも真剣勝負で、労働時間も長くて、とにかく「待った」がきかないのが社会人の仕事というものだからです。
ただ、みんな最初は若くて体力があるんでそれで乗り切ったように見えてしまうんですね。でも、体力回復のワザがあるなしで20代後半で差がついてきます。回復のワザなしで、ハードな職場で無理してがんばっていると20代末くらいでダウンするんですよ。これは気をつけたほうがいいと思います。めまいがするとかは働きすぎの兆候なのでそういう人は病院に行ったほうがいいです。
毎日の疲れを残しつつ、週末が楽しみで、週末はベッドで寝たきりという生活してる人は危険信号です。自分の身体は絶対に大切にしたほうがいいんです。
まず理解して欲しいポイントは、体力は長時間寝ても必ずしも回復しない、ってことです。
なぜか? 栄養が足りないから? 違います。食べれば元気になると思って食べていると30近くなるとバンバン太ってきます。栄養の取りすぎなんです。つまり必要なのは栄養じゃないんです。
社会人の疲労のほとんどは精神的なものから来ています。だから、精神的な疲労を取ってやらないとイカンのです。
精神的な疲労は寝るのではあんまり取れません。寝逃げという方法もあるので少し先送りできるんですが、根本的には解決しません。
精神的な疲労は、力みになるので肩こりとか背中や腰の痛みにも出たり、気力がなくなって消極的になったりと、肉体面に現れてきます。疲労感が抜けないなー、というのは経験上、精神的な疲労が多いです。
そもそも精神的な疲労の2大成分は何かというと、「うまくいくかなあという不安」と「人間関係のストレス」と僕は思っています。
「うまくいくかなあという不安」
ビジネスは未知に挑戦するものなので不安になります。自分としては初めてということも多いです。だから、「うまくいくかなあという不安」は常に付きまといます。これはかなり精神を消耗します。
「人間関係のストレス」
組織で仕事をするので、仕事場は、先輩、同僚、後輩、お客と高密度に囲まれています。人付き合いがうまく行かないというのも当たり前です。何しろ自分とは違う連中に高密度に囲まれるわけで、お互いに自分の都合で動くので精神的に負担がかかります。これも気力と体力を消耗します。
どちらも不可避なんです。未知と向き合うのはいつもだし、人間に囲まれるのも避けられません。だから、自分のほうでうまい受け止め方を作ってやる必要があって、それがワザとなるのです。
いちおう、回避策はあって、未知が少ない仕事に行く(ルーチンワークが多いところ)、とか、接触する人間が少ない環境に行く(小さな事業所・職場)、というのはアリです。苦手な人はそれも検討してみてください。回避するのもワザです。戦えばいいってものでもありません。向き不向きがあります。
で、僕がこれから説明するのは、未知が多くて、沢山の人間と接触しても、疲労を回復させるワザのほう(いわゆるマッチョ)なテクについて書いていきます。微妙に「信心」が必要な話もあるので好みで聞いてみてくださいな。
「うまくいくかなあという不安」に対峙するには
この不安の根源は、未来が分からないことから来ています。その中で、うまく行って欲しいと願うから不安になるんですね。
でも、悩もうとどうしようと、世の中は進んでいくわけです。実のところ、悩んでも悩まなくても結果は変わらないのです。
努力するかしないかは結果に影響しますが、あーだこーだ心で悩むのは結果に影響しません。だから考えないのがいいんです。
でも考えないってのは難しい。人間は考える生き物だから。それで、不安になることを考えないようにするために先人たちはいろいろアイデアを出しています。
サイコ・サイバネティクス理論で有名なマックスウェル・マルツ博士のこれ、とか。マルツ博士の本はいくつも出ていて大体同じです。あと、アメリカの成功本は結構これに近い。
- 作者: マクスウェル・マルツ,高尾菜つこ
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成功イメージを作るのです。「できるできるできる」とか言うような感じ(内藤の勝手理解)。でも、不安な人は「本当か?」って疑いますよね。だから、マルツ博士のものは、寝る前にやることになってます。これはワザです。
寝る前に考えたことは、心に染み込む率が高いんですよ。だから、寝る前に成功イメージを作って寝ると、効果的です。ただ、まあ、疑り深い人はこれではダメです。
こういう成功イメージを持つことで不安を払拭するんですが、これを物語形式で行う、いわゆる成功本(成功者の教訓的物語)があります。マーク・フィッシャーの成功の掟シリーズが有名ですね。ほかにも似たような本はあります。
- 作者: マーク・フィッシャー,近藤純夫,上牧弥生
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物語を読んで、成功イメージを自分の中に作るのですね。
これを読むときのコツですが、そもそも不安を払拭させるための便法ですから、いちいち疑ったりしてはダメです。「あ〜、こういうのもあるんだ〜」と少しバカになって素直になるのがコツです。成功本はハウツーではないんです。不安を払拭するクスリなんです。
成功本でも、「地上最強の商人」はお勧めしません。1万円なんて高すぎです。原著はたかだか10ドルですから。著者のオグ・マンディーノはいいので、「この世で一番の奇跡」とかの人生のラグピッカーシリーズはお勧めです。
あとは、説教されるのもいいですね。と、出してくるのが中村天風先生でアリマス。カクシャクとしたおじいちゃんの説教を聴くと背筋がぴんと伸びます。僕、天風先生の本は好きなんです。イイ本は高いのがアレですが。「成功の炎」とか、こちらは1万円しますけど、イイです。好きな人は買うと買っただけのことはあります。
- 作者: 中村天風,公益財団法人天風会
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で、要は不安が払拭できればいいわけで、「ついてるついてる」と暗示かけることを推奨しているのが、一時期、たくさん本が出ていた億万長者の斎藤一人さん。
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これも読むときは少しバカになって素直になるのがコツです。はは。「ついてるついてる」ってバカみたいでしょ? でも、不安になりやすい人って、少しバカになってみる必要があるんですよ。だって、基本的に杞憂だから。あっけらかんとした人は悩まなくて人生うまくやってたりしますよね。それです。
斎藤一人さんも本が多い人なのでいろいろ読みでがあります。CD付きがお勧めです。斎藤一人さんを読んだら、小林正観さんに行くというのが一つ流れですが、興味ある人だけ読み進むといいのではないかと。
ここらへんで女性の著者を、ということで、浅見帆帆子さん。この方も結構本を出されていて、気に入ったらあれこれ読んでみるのがお勧めです。かわいらしい感じです。あの船井先生と対談されているんですよー。スピリチュアル度高いですね。
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まとめると、「成功本」てのは、不安を払拭するためにあるんですよ。
だから、成功本を読んでも成功しないって言ってる人はすごく勘違いしてます。成功本はハウツーではないんです。不安の払拭なんです。心のクスリなんですね。
特に不安になる人って、頭を余計なことに使いすぎているんです。悪くなるほうを想像するほうに脳のコンピュータをフル回転させていたりするわけです。でも考えても未来は変わらないんです。
だから、そういう不安なことを考えられないようにするために、いろいろ本が出ているのです。やり方はいろいろですが、読み方のコツは決まっています。疑わないこと。「そういうこともあるかもな〜」ぐらいの気持ち。少しバカになって、素直になるのがコツです。
さて。長くなりましたが、もう一つのほうもやってしまいましょう。
「人間関係のストレス」
こちらも実は少しバカになったほうが解決するってのはあります。考えすぎるんですね。あと、もう一つあって、こちらが緊張すると相手にミラー効果で伝わって、相手の態度が硬く悪くなり、それがまた跳ね返ってきてという悪循環があります。
人間関係って、難しいといえば難しいんですけど、他人から放射される感情を透明人間みたいに受け止めないようになると、特に問題なくなるんですよ。自分自身も感じなくなるし、相手も高ぶることもなくなったり。
で、ストレス感じる相手に対して自分自身を透明にしてしまうテクとしてお勧めなのが「慈悲の瞑想」。スリランカ初期仏教長老アルボムッレ・スマナサーラさん。
現代人のための瞑想法―役立つ初期仏教法話〈4〉 (サンガ新書)
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瞑想法がいくつか載っていますが、割合とやりやすいのが、慈悲の瞑想。それも、自分が嫌いな相手を思い浮かべながら、「私の嫌いな人も幸せでありますように」と幸せを祈るんです。まあ、最初は難しいところはあると思いますが、とりあえず機械的にやるのがコツ。
具体的には会社の同僚や先輩や上司を一人一人思い浮かべて「幸せでありますように」と祈っていく。そこに嫌いな人も混ぜる。このとき、呼吸法も同時にやります。
まあ、これはスマナサーラ師も書いているように簡単に効果が驚くほど出る瞑想だと思います。ただ、僕は次の原久子さんの瞑想呼吸法をやっているので、若干違います。
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だいたい、どちらも似たようなやり方が書いてあります。というか、この瞑想法はブッダのころからあるようで、手法的には確立しているようです。原さんのほうはちょっとスピリチュアルなので、まあそこらへんは差し引きつつ。原さんのほうが、嫌いな相手の笑顔を思い浮かべ、とかもう少し難易度が上がってますが、それも効果的です。これはホント。
斎藤一人さんが「あなたにすべての良きことがなだれのごとく起きます」というのも、実はこれっぽいなー、と思いますね。呼吸法なしでやると効果は大きくなくても、やっていればそれなりに効果が出てくると思います。
というわけで、僕が得た方法というのは、不安になって悩まないように、さっきまでの本をいろいろ使って頭を切り替えるのです。不安が頭を占有する時間を減らすと疲労感はものすごく減るんですよ。特に寝る前に切り替えをすることはすごく大事です。
対人関係は、ちょっとしたとき、一人で歩いていたり、寝る前、お風呂、そういうときに周りの人を思い浮かべて感謝しながら呼吸法をやったりします。慣れると歩きながらでも出来ます。すると、驚くほど対人関係がスムースになりました。どうも僕のほうの他人に対する態度が変わるみたいです。自覚がなかったんですが、自分自身がハリネズミのようになっていたということに気が付きました。そういうことが学べて、この瞑想法と呼吸法にはすごく感謝しています。いやー、すごい、と。
あと、瞑想法と呼吸法はお勧めの使い方がありまして、寝るときに必ず使います。寝るときも、10分くらいは瞑想と呼吸法で身体をリラックスさせてから寝ます。これが出来るようになってから、3時間でもかなりぐっすり眠れるようになり、5時間寝れば十分となりました。
どうも、寝る前に不安になったりすると、体がリラックスしないようなんですよ。でも、不安になる人ってベッドに入ってからあれこれ考えて、汗かいたりしますよね。あれ、身体にすごく良くないようなんですよ。今でも瞑想しわすれて寝ると寝ても少し疲れが残ったりします。
寝る前に不安を消して、身体をリラックスさせると、回復力が段違いに違うというのが実感です。
まあ、というわけで、この話は微妙に「信じるか信じないか」という話もあるので、悩んでいる人はトライしてみてくださいな。悩む人はちょっとバカになることがコツですよ。僕も自分に言い聞かせているんですけどね。ふふ。
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(追記) みなさん、ブックマークありがとうございます!
こんなにブックマークいただくとは。びっくりであります。
念のためアフィリエイトについて解説します。
ここで紹介してる本はアマゾンアフィリエイトついてます。僕が商売人で、お薦めした本が売れるかどうかに喜びを感じるからなのですが、収益的には年3千円もないくらいなので、それを期待していると思われると少しかなしいのです。
僕自身は上で紹介した著者の本はほとんど買ってるので、上記の著者でいうと10万円分くらい買って、一部を紹介してます。この数年はアマゾンでは年に120-150万円くらい買ってます。アマゾンから表彰されたい…。
ちなみに。「地上最強の商人」は本自体は悪くない(買って読みました)のですが、価格設定がネックですね。値段高いほうが信心高まる、って効果はありますけども。マーケティング的にも、1万円出させるとクラス感が出ることは確かです。ただ、やっぱり原著と比較すると金額差が大きすぎるので、市販されていない本でやってほしいなあと思ったりします。
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