仕事中に居眠りしてた僕が寝なくなった理由
久しぶりに書きます。お待たせしました。
コメント欄では、質問をよくいただいていて、返信していました。コメントは本当にたくさん頂いていて、それに返信することで気づかされることも多かったです。そのあたりで気づかされたネタを書いていきたいと思います。
>コメントくださる皆さん、ありがとうございます。
■仕事中に居眠りしてた僕が寝なくなった理由
題名がバカですが、働き出してからも居眠りしていたのは、本当です。直ったのは、この2年くらいのことです。
僕はここで書いているように30歳で就職し(正確には29歳と10ヶ月くらい)、何回かの転職やら移籍やらの結果、都内の大きな会社の中で企画の仕事についています。大きな会社の中に移ったので役職はなくなりましたが、まあそんなもんでしょう。不思議です。縁とか運とかが作用した結果なのだと思います。
そんな僕ですが、2年位前から仕事で居眠りをしなくなりました。つまり、40歳くらいから寝なくなりました。
仕事中に居眠りしないというのは当たり前のことなのですが、僕にとっては、そうではなかったのです。僕は学生のころから授業を居眠りし倒してきました。高校生のころは本当に半分は寝ていました。先生の間でも有名でしたし。とにかく睡魔が襲ってくるのですね。抗えない。意識が落ちるのです。
そして、2年前までの僕はそれに対して開き直っていたわけです。「これは、ある種病気なんだから仕方ない」と開き直っていました。それも今から思うと、どうかと思うんですが、とにかく当時、というか2年位前までは、この睡魔という奴に連戦連敗、通算1万敗だったわけで、心は戦う気力を失っていたのです。夜8時間寝ようと10時間寝ようと関係なかったですし。
そんな僕が、なぜ寝なくなったかというと、必要に駆られたからです。
今までは昼間居眠りしても、夜のサービス残業で集中して取り返していたのですね。ところが、リストラで人員がいなくなってあまりに忙しくなったので、昼間の効率を落としていては追いつかなくなったのです。(居眠りしていてクビにならないのは、そうやって仕事をやっていたからだと思います。)
もう一つは、「居眠りが恥ずかしい」と40歳にして知ったから。今から考えると赤面モノですが、本当に居眠りをそのようには思っていなかったのですね。ほら、先ほども書いたよう「一種の病気」と思っていたから。運転していても居眠りしてましたしね。
特に二番目の「恥ずかしい」ってのは大きかったかもしれないですね。最近、自分が「オッサン」になったなあとしみじみ思うのですけど、その「オッサン」が仕事中に居眠りを!、その絵の情けなさに、想像するだけで寒気がするようになり、危機意識が出るようになりました。
■居眠りは工夫と意思と恐怖で対抗できる
僕は40歳くらいまで、居眠りには対抗できないと思い込んでいました。実際、小学生のころから居眠りしまくって、睡魔に負けまくりの人生でしたから、普通の人とは思い込みの深さは違いますよ。例えるなら、のび太に対するジャイアンみたいなもので、勝てる気はしなかったわけです。睡眠不足というわけではなかったです。
ところが、とにかく「寝ないんだ」と気持ちを強く持ち、眠くなるなり、背伸び、呼吸、濃い目のコーヒーを飲みまくり、ガムを噛み、飴を舐め、寝ている中年のオッサンの最悪な自分の姿を想像して恐怖心を起こして、とやっていると数ヶ月で寝なくなったんですね。
実にあっけないですが、眠気に対して全力で臨めば居眠りはしないんですね。僕の場合、実は病気じゃないから。ナルコレプシーとは違うわけで、単に睡魔に弱いだけ。睡魔に対抗する術を身につけてこなかったことと、対抗するという強い意志に欠けていただけなんですね。それを40歳にして知ったと。そういうバカな話なんです。
まあ、このように書くと、もはや中年男のバカな話なんですけど、これも似たような悩みの人はいると思うんで、参考にしてくださいな。睡魔以外にもいろいろあると思いますよ。今までの人生で連戦連敗している何か。食欲とかね。
自分の中から沸き起こる本能的な衝動に対して、どれだけ本気で戦うかという話なんですよ。敵は自分の中から沸き起こってくるので、言ってみると、自分の城の中にいる敵なわけで強敵です。僕も長い間、勝てないと思ってきた。でも、再度改めて、準備も決意も固めて戦いなおしたら勝てた、という話なんですよ。本能的な衝動にも、モノによっては対抗することは不可能じゃないって話です。全部が全部勝てるかは分からない。難しいのもあるでしょうけど、勝てるケースもあるという。そういう話です。
ちなみに、僕は今、居眠りしなくなりましたが、夜は3-4時間寝るくらいです。僕の居眠りは夜の睡眠時間とはほとんど関係ないんです。寝たほうが眠いというか。
あと、居眠りが解決できたことに関連する、もう一個の問題があって、それは39歳くらいのときに解決しているものがあるんです。それが「集中力のスイッチ」の話で、次へ。
(長いので翌日に分けました)