ビジネス本マニアックス

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20代で行く場合の大学と学部の選び方

よく、コメント欄で「○歳なんですが大学に行くべきですか?」といったことを聞かれるので、僕が考える大学の選び方をまとめておきます。普通の勤め人になるための大学選びですね。専門職・研究職は除きます。僕なら、こう考えるという一例であって、唯一解ではないので、参考に、程度ですよ。


20代で行く場合の大学と学部の選び方


■大学へ行くべきか否か

⇒まだ行っていなくて、20代前半までなら、行ったほうがいいです。

(理由)
 ・人生の自由度が多少上がります。
 ・大学進学率が50%を超えているので、大学に行っていないマイナスは避けられます。
 ・25歳で入っても、卒業時で30歳前だから、他人より遅くとも何とかなります。
 ・ただし、大学に受かる学力と、学費などの資金力が必要です。
 ・2個目なら要検討。医師になりたいとかそういうのでない限り。


■大学の選び方

自分の学力で受かる大学で、通える(距離・学費)の中から選ぶことです。しかもなるべく早く(来春か再来春まで)
 何校かで迷ったら、その中でもっとも規模が大きいか、歴史が古い大学を選ぶのがよいです。
 その大学のことを知っている人が世の中に多い大学がいいんです。
 正直、学部は何でも良くて、特殊な専門職を除き、普通に働くなら、法学部、経済学部、経営学部、商学部、工学部などを選んでおくと良いです。


多浪してまで一流校を目指すべきか

⇒直近で受かる大学に行った方が良いのです。多浪は意味がほとんどありません。最短で行ける大学にいくべきです
(理由)
 ・多浪の成功率は低いのです。1年使って1ランク上げるよりも、現役・1浪で今のレベルを出たほうが結果的にいいです。
 ・10-20代の1年の価値は高いのです。浪人はその1年を無駄にしますから。浪人分の年数で、それに見合うものを得られないほうが多いです。


■大学を諦めたほうが良いとき

⇒資金力がないときは諦めるしかありません。
 大学に行けるかどうかは、学力と資金力で決まります。
 現在の資金で通える範囲にある大学で、今の自分の学力で受かるところに行くのが大学なのです。

 学力が足りないなら諦めるしかありません。資金力が足りないなら諦めるしかありません。そういうものです。逆に、これは「そういうもの」なので、割り切って考えることです。大学に行けないなら、行けない場合の戦略を立てていくことです。

 親にお金があれば、最寄に大学がなくても、日本全国の中から、自分にも受かる大学に行き、一人暮らしをさせてもらえばよいし、お金がなければ、自宅から通える範囲しか選べないので、学力が足りないと大学に行けないとなります。それは仕方ないことなのです。

 ただし、お金については資金繰り方法はあります。親戚からお金を借りるとか、独自の奨学金を手配するとか、新聞奨学生を選ぶとか、資金に関しては実はいろいろ方法があるので、資金対策については、自分だけで考えて諦めずに、モノを分かった大人に聞いたほうがいいのです。


■大学の学部の意味

⇒医師になるための医学部、エンジニアになるための工学部、ピアニストになるための音大などの、特定の学部を出なければならない専門職を除くと、大して意味はありません。大学で学ぶことは、まったく使えないわけではないのですが、即戦力にはならないので、研究者や専門家になるのではない限り、普通の勤め人になるのには必須の学部などないのが実情です。

それから、研究者や専門家になるのは大変なので、受験間際に考えるようなタイプには向かないのです。研究者や専門家になるためには、高校生になったときには心に決めて学校を選び、勉強はスタートしています。そうしていないということは、学部はどこへ行ってもいいのです。むしろ大学選びが重要で、自分の学力と資金力で行ける範囲の大学で、もっとも学生が多い(卒業生が多い)か、歴史の古い大学を選ぶことです。そうすると就職のとき楽になります。

⇒では普通の勤め人になるに当たって、無難な学部は、法学部、経済学部、経営学部、商学部です。エンジニアなら工学部になります。簡単に選ぶ方法を伝授しましょう。小説が好きなど文学得意なら法学部。法律は言語が得意な奴にとって有利な学問です。ほかに会社勤めには、経済学部、経営学部、商学部なら無難です。数学が苦手な私立文系志願の学生は、卒業が大変になる経済学部は避けておくとか。あと、科学好き、工作好き、実験が好きなら工学部です。


■大学の知名度は重要

⇒大学は学部より大学の知名度が重要。仕事を探すとき役立つ。
まったく知られていない新設大学は避けたほうがいいのです。あと、累積の卒業生が少ないとか。名前変えたところはあんまりお勧めじゃありません。地方の大学なら、その地元で就職を探したほうがいいのもそういう理由です。地方の大学を出て東京で職探しは損します。


■大学は楽しいところではなくて、卒業するための修行の場所

20代で大学に行く人のために言うのですが、同級生はかなり年下になるので、大学生活はあんまり楽しくないです。まったく楽しくないとは言わないけど、あなたの孤独感は同級生には分からないわけで、それに耐えて、授業に出席し、卒業することが大事で、これは最初に覚悟を決めることです。特に引きこもっていた人ね。大学はそんなに自由なところではないので。大学の授業に出て、教授の説に従ってレポートを書き、教授の説を覚えてテストを解答して単位を取っていくことが雇う会社側からは評価されます。


■マイナー職業をはじめから志願しない
⇒何となく○○という職業を持って興味を持ちました。その職業になるためには、○○学部を出るといいそうです。という志願の仕方はやめたほうがいいです。その道は結構大変です。下調べが必要になります。そういう仕事(今まで聴いたことが無かった仕事)というのは、マイナー職業で就労者が少ないから、募集も少ないのです。20代で大学に行こうという切羽詰った人が、あえて狭き門を目指すことはないのです(目指す人は私のブログは読まないでしょう)。成りたいではなくて、職が得られるか、という軸を20代の大学選びでは忘れないことです。


こんなところでしょうか。

20代で大学に行くときの、普通の勤め人になるための大学選び、というところです。


仕事の選び方については、次の
30歳近くになってから選ぶ仕事選び