ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

40歳男子のためのアンチエイジング 5.服対策編

40歳男子のためのアンチエイジング 4.腰痛・膝痛対策編 からの続きです。


40歳男子のためのアンチエイジング

1.体臭対策編

2.髪対策編

3.顔対策編

4. 腰痛・膝痛対策編

5. 服対策編(今回)

6〜. 筋力・体力、回復力対策編

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40歳男子のためのアンチエイジング
5. 服対策編

服となると、個人の好みもあるので、抽象的な話になってしまうのですが、年齢に応じた服選びということで重要なポイントは、それなりに良いブランドの服を着るようにしたほうがいい、ということです。

なんだよブランド信仰かよ、と思われるかもしれないのですが、そうではないのです。良いブランドの服を選ぶというのは、なるべくオリジナル(原型)に近い服を買うようにする、ということです。


服のオリジナル(原型)とは何か


服にはオリジナル(原型)が存在します。

現代の私たちが通常に着る服は工場生産品です。工場生産品というのは、要はコピーです。あなたが店で買った服は、あるオリジナル(原型)を元に生産された数万着のコピーの中の1着なのです。このコピーは、工場の縫製能力にもよりますが、比較的、オリジナル(原型)に近い仕上がりになっています。

実は、これはもっと奥があります。あなたが買った服のオリジナル(原型)は、その製造メーカーや企画会社がデザインしていますが、そのデザインをする際に参考にしている服があります。それがその服のオリジナル(原型)にとってのオリジナル(原型)です。逆に言うと、あなたが買った服は、コピーのコピーになります。

この服のデザインの源流をたどっていくと、必ず数個の元のオリジナル(原型)にたどり着きます。それは、フランスなどのハイファッションブランドの、ある年に発表された服です。すべての服は、こうしたオリジナル(原型)を持っています。それゆえに、あなたが着ている服は、こうした大本のオリジナル(原型)から数えて数代から数十代目のコピーなのです。


服の美術性

このようにコピーされる理由は実用性だけでは理解できません。服というのは、着るもので実用品なのですが、着て表現する美術品でもあります。人が着ることで成立する美です。美しいからこそ、コピーされ伝播されるのです。流行は、いろいろな要因があるかとは思いますが、服に含まれる美が動機になっていると僕は思っています。

服には美が表現されており、特に、大本のハイファッションのオリジナル(原型)には高度な美で構成されています。この美は人の心を動かし、ハイファッションブランドの次のクラスのブランドのデザイナーに、そこから影響を受けた服を作らせます。このコピーにも多くの美が含まれますが、2流、3流と、伝播するにつれて、美の割合は減っていきます。

ちなみに、高級ブランド品が、素材を厳選し、高度な縫製を行うのも、原型を出来る限り忠実に再現した量産を行うためです。素材のよさ、縫製の高度さというのは、それ自体が、「美」を生み出しているのではなく、原型(オリジナル)に含まれる「美」を出来る限り忠実に届けるために必要なものなのです。ノーブランド品が素材のよさを売りにしていても、イマイチなのはそのためです。製品が放つ輝きがないのです。


オリジナルに近いかどうかは服に含まれる美で、ある程度分かる

いいブランド物の服を着てると周りから見て分かります。それは、ブランドロゴが分かりやすいところに刺繍されていなくても分かるものです。それぞれのブランド特有のデザインがあると分かりやすいですが、そうでなくてもどこかの良い物と分かります。それは「美しい」からなんです。要は、服に含まれる美の量(計測できるわけではないですが)で、その服がオリジナル(原型)に近いかどうかが分かるのです。

ファッションデザインはハイファッションブランドから発信されたあと、伝播し、スーパーやショッピングモールに入る安い衣料品店にも、「似たような」服が並びます。ただ、それらは、大本のデザイナーがデザインしたものの、コピーのコピーのコピーのコピーのコピー…であり、「今風」だけれども、「美」の含有量が少ないものなのです。

だから、眼が肥えてくると、良い服を着ているかどうかは、ブランドロゴを見なくても、服を見ればある程度わかるようになってきます。「美」の含有量から、大本の原型(オリジナル)との距離が測れるのです。「美」の含有量が多ければ、原型(オリジナル)に近いなと分かるわけです。

映画「プラダを着た悪魔」にも、編集長のミランダが、アンドレアにそのあたりを説明するシーンがあります。あなたが着ているブルーのセーターの元は、ここで私たちが選んだのよ、というシーンです。


ブランド服(オリジナルに近い服)が役に立つ理由

ブランド服がオリジナル(原型)に近いということは分かった、オリジナル(原型)に近いかどうかは、その服に含まれる美の量で判断できる、ということも分かった。では、そこに何の意味があるのか?と思われるかもしれません。

40代になってくると身体が衰えはじめてきます。これはどうしようもないのです。その身体の衰えに対して、失われた元気さを補う上で、服が発する美が必要になってくるんです。

若いときは元気が身体から発散されているんです。だから、何を着ても元気そうに見えるし、輝いて見えます。でも、衰え始めると、安い服を着ると衰えが目立ってしまうんですね。中学生がジャージ着てるのと、中年がジャージ着てるのはすごく違うでしょう。それは身体が発する元気さが違うんです。見ている人にどうしてもその違いが見えてしまう。

そこで、女性がお化粧を濃くしたり、宝石で飾るように、身体から発する元気さに変わって、服の美でごまかすわけです。服が発する美しさで魅力的に見せようというわけです。

だからこそ、アンチエイジング服対策編としては、良いブランドの服を着るようにすることで、服の発する美で失われた元気さを補おう、というわけなのです。単なるブランド信仰ではないのです。

安物の服はオリジナルに対して何十代、何百代目のコピーなので、美がほとんど残っていないんです。なので、服が発する美の効果は期待できないので、身体の衰えがモロに外に見えてしまうのです

身体の衰えが見えてしまうと、ツイていないような雰囲気やダメなイメージが出てきてしまいます。仕事では、ツイてそうな感じ、景気良さそうな感じの人にツキは来るので、服は良くしておいたほうがいいという話です。


ですから、服は「似合えばいい」、今風の服をコーディネートすればいいということではないのです。オッサン臭く、安くて、似合う服というのはあるわけで、それではダメなんですね。

見えるところに使う服は、ある程度の値段のブランドのものを買う、というのが40歳男子のためのアンチエイジングだと僕は個人的に思っています。服に関しての美とかコピーとか言うのは、僕の勝手な考えなので、そういう考え方もあるか程度で受け止めてくださいな。


そんなところで。