週刊SPA!さんから取材を受けるようになった経緯
週刊SPA!さんから、上半期・下半期ビジネス本大賞の取材を受けるようになって4年が経ちます。
このビジネス本大賞の取材は、年2回で連続して4年続いていますが毎回決まっているわけではないのです。
担当編集のかたは毎回変わります(でも、巡ってきて同じ担当のかたになることもあります)。
この取材は決まっているわけでないので、そのときに選ばれなければそれまでで、声がかからないで終わってしまうところなのですが、ありがたいことに毎回お話を頂いています。
毎回、編集者のかたと、ライターのかたと、ビジネス本の話をさせて頂いてすごく面白いので、いい経験をさせてもらってると思っています。その点は運がいいなと思います。
今から4年前の2004年6月になりますが、週刊SPA!の編集者のかたから連絡を頂きました。
週刊SPA!でビジネス本大賞を選ぶという企画をすることになって、取材をする人を探しているとのことでした。
お電話とメールで打ち合わせして初回の取材となりました。それが4年前です。
私に連絡を頂いたのは、このブログを見ていただいたからなんです。
つまり、無名な私がビジネス本大賞を選ぶ取材を受けているのは、この「ビジネス本マニアックス」というブログをやっていたからなんです。
「ああ、運がいいね」と思われると思います。
ハイ、確かに運がいいんです。
でも、ちょっと狙っていたんです。2004年1月に始めたときに。
ここで最近書いているように、私は遅い社会人スタートだったため、自分のスキルアップのために猛烈にビジネス本を買って読んでいました。年100〜150万円くらい買っています。
こういう特技を活かせないかな、と思ったんです。
ビジネス本を沢山読んでても普通は威張れるものでもないのですが、じゃあネットで公開したらどうだろう、と。
自分の得意なものをブログで投げかけてみよう、と。そしたら何か返ってくるかもしれない。何も返ってこないかもしれないけど、何か返ってきたらいいな、と始めました。
当時は、私は、仕事でもSEOを意識してウェブで集客もやっていて、副業で情報サイトをSEOを意識して構築したりというころです。
このブログが見つけられるようにすること(ファインダビリティ)に意識をしました。
だから、はてなダイアリー(当時、Googleでやたら上位に上がると評判だった)で始めたわけですし、それなりにコンテンツ量も置きましたし、ブログ内のリンクもサイドメニューから多く設定してあるのです。サイト名に「ビジネス本」というターゲットキーワードが入っているのもそのためです。
それは効果を発揮し、「ビジネス本マニアックス」のブログ開設から半年後、タイミングもよく、週刊SPA!の編集のかたが検索したときに目に留まり、取材の依頼を頂いたというわけなのです。
私は運が良かったんですが、それだけじゃなくて、運をアシストするような、運が良くなるような手を打っていたのです。
こう書くと結果論の自慢みたいで誤解されそうですが、私が伝えたいことはそういうことではないのです。
「その手」が実るかどうかなんてぜんぜんわかんなかったわけです。とにかく芽が出るといいな、出そうだなと思い込んで、畑に植えて水をやってたみたいな感じです。
私は最近特に思うんですが、こういう種まき的なことって、人生でかなり重要なんじゃないかと。
すぐ見返りがあるからする、ということだけしてると、どうも芽はあまり出てこないと思えるのです。
これが返ってきたらいいな、返ってこなくても返ってきたら楽しいな、とやることってワクワクするし、意外に返ってくるものじゃないかな、とこの一連の経験から思うのです。
ツイてる人って、見えないところでこういうことをやっているみたいです。
「アイツ、運いいよな」っていうときは、見えないところで、運が良くなるような具体的な手を打っていたりするんだと思います。
また、取材をしてもらったときも、取材の前に候補本について、それぞれの著者さんの一言略歴や、本を1センテンスでまとめたりというまとめを作ってメールで事前に編集者のかたにお送りしています。これは最初から毎回作っています。
たぶん、取材者のかたにとって便利なんだと思います。最初は、「こういう風にまとめてあったら便利じゃないかな」と思ってまとめていたんですが、後から振り返ると、企業が取材を受ける際に広報が資料をまとめてお渡しするみたいな活動ですよね。
4年間、毎回、ビジネス本大賞の取材を頂いているのは、基本的には運です。企画で、私より面白い人がいればそのかたを取材するでしょうし、私は無名なサラリーマンですから、有名なかたがいればそのかたを取材するでしょう。
でも、運良く毎回取材していただいているのは、たぶん、そうやって事前に、記事に使いやすいような取材資料をまとめていたりとか、そういうのが役に立っている面があるんじゃないかなと思う次第です。
あと、インターネットって面白いなと思うのは、こうやって投げかけたものが返ってくる、ってところです。これって、ホントに神秘的なものだとちょっと思います。今でも不思議です。
ちなみに、週刊SPA!の取材そのものは、私は書評家になるわけでなし、今もサラリーマンの趣味です。でも取材を遠いきっかけに転職したり、人と出会ったりで、私の人生は週刊SPA!さんをきっかけにかなり変わりました。
そういう意味ですごく感謝してますし、人生の運の部分やきっかけのところは、まだまだ分からない不思議なことがあるなあと思っています。
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