皆が薦める良書より安直なビジネス本を薦める理由
あー、時間が空いてしまいました。忙しくて間が開いてしまったですよ。
仕事はばたばたしてます。収益的には黒字なんですけども、競争が激しくなり、セミナー開催などあれこれ手を打っておったりします。(このセミナー開催ってのもいろいろな本から学んだテクニックで、もう少しテストしたら、役に立った本などを紹介します。)
ウチの市場環境は厳しいですが、事業運営側はなんとかワタクシの方で手を打ちつつあるわけですが、参ったのがウチの経営権を巡って株主間の争いがあって、拡大も撤退も転進も出来ない状況で事業運営に支障が出ておるんですよね。僕の方は新商品開発して売ったりしてるのに、いやはや。ベンチャーってのはまさにベンチャーですなあ。いろいろ試せて面白いですが、そろそろ転職も視野に入れないとアカンようです。
というわけで、僕のほうに「仕事はどういうのを選んだらいいですか?」という感じの相談メール頂いていたりするわけですが、答えは「好きなほうを選ぼう!」というわけで、僕も頑張っておるので皆も頑張って下さいな! なんか道は開けるんですよ。
さて、本題ですが、前回のエントリで沢山読むことを書いたのですが、
『桁外れの数読むためのインプット&アウトプットする方法』
http://d.hatena.ne.jp/bizmania/20080905
ブクマしてもらったコメントを読んでいたら、何でも読めばいいってものでもない、というニュアンスのコメントを書かれているかたが何人かいらっしゃいまして、まあ、ホントはそうなんですけど、でも、必ずしも選ぶことや順序は大事ではないと思うという話を書いてみます。特に、皆が薦める良書より安直なビジネス本を薦める理由ですね。
確かに、本は何でも良いわけではないんです。
とはいえ、何がいいか?なんて最初から分からないわけで。
しかも、皆が良いという本のつまらないこと、つまらないこと。
僕は選ぶのに時間をかけるより、読みながら自分の好みや足りないものを自覚しつつ、次の本へ手を伸ばしていくやり方を薦めたいのです。
最初は手当たり次第に読んでいっても、どんどん自分の好みが分かるようになり、知識もついて、精度が上がってくると思うのですよ。
つまり、何が良いか分からないときは、皆が薦める本ながら難しくて今の段階では理解できない本の前で立ちすくんだりしないで、身近で役に立つ面白い本から入っていったほうが良いと思うのです。
そこらへんが、僕が安直なビジネス本を薦める理由でもあります。ま、読み続けていけば、だんだん深い本も読んでいくことになります。
あと、本をある程度読んでいる人に多いんですけど、「これを学ぶにはAという本を読んで、次にBという本を読まないといけない」と決める人いますよね。でも実は本というのはそんなことはないんですよ。学ぶルートはいろいろあります。
そのように思えるのは、その人にとっては、そのことを学ぶルートって一つしかないように思えるからなんです。それは僕にも分かります。この本でこれを学び、次に、別な本で目を見開かされたっていう感動はありますよね。それはその人にとって、その出会い方が運命だったのだと思います。
僕は本との出会いには運命があると信じているクチです。これはちょっと説明しようがないんですけど、悩んでいるときに書店に行き、ある本がふと気になって手に取る。そこに書いてあることに目を見開かされるって経験が多くあります。たぶん、多くの本読みは経験してると思いますが、そういうのがあると思うんです。偶然かもしれないですが、個人にとっては偶然は必然に思わざるを得ない。そういう運命とも偶然とも言い切れない出会いのためにも、沢山の本に触れる機会があると良いと思うんですね。
ただ、その出会い方というのは、その人ごとに固有のものなので、自分にとって完全な正解に見えたとしても、他の人にとって正解ではないのです。自分の運命ゆえに真理に見えるのです。直感的なことは、大抵は運命的な事柄に属することで、普遍性があるのはわずかです。
あることの学び方は複数ルートありえます。ある人には、この本から入って、次にあの本がベストな出会い方のこともあるし、別な人は他の本から入って、この本に行くというのもあります。一つに決めないほうが良いんです。自分の学んだルートだけが正解ではないのです。ただ、ある程度、皆が読む本てのはそうやっていると出てくるとは思います。本って沢山あるようで各分野では意外に限られている狭い世界ですから。
また、絶対に正解の1冊を追い求めているタイプの人もいますけど、本には絶対の正解はないと僕は思います。間違ってる本を読んだら損だと考えるとか。
本というものは自分の状態に応じて、そのときに必要とされるものだと思います。そのときにはそれが絶対の正解に思えるでしょう。でも、自分の状態が進歩したり変わったりすれば、自分にとっての必要とされる本は変わります。それで良いんです。
過去に選んだ本が間違いだったとか思わないで欲しいんです。本そのものは内容は変わりませんが、僕らはいくらでも書き換えていけます。過去の選択に固執することはないし、過去の選択はそのときのベストなんです。だからこそ、次々、読み進めて行って欲しいんですね。
それから、本を読む時間を週の中できちんと確保したほうが良いことが起きます。時間は決まっていて、読む本がなくなった、という状態が好ましいです。そうすると、いろいろ本の世界を散策してみたくなります。暇って大事です。そういう機会があることで、好奇心を持って読む世界を広げられるのです。これが時間がないと必要な本だけ読むことになって、幅を広げにくくなります。たとえば僕は図書館の本棚を端から読んでいくかと思ったのは、大学5浪して入学して大学内で暇だったからです。あの機会が無ければあんなに学問全般に本を読むことはなかったと思います。
というところで、次回は僕の読書遍歴の話を書いてみます(ちょっと書きかけたら長くなったので)。
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