遭難しそうになったらビバークする
といっても、山登りはしたことないので、たとえ、なんですが。
- 作者: 石塚真一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/04/26
- メディア: コミック
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「岳」を読んでて、いいなー、と思ったのは、遭難しそうになったら、ビバークするところなんです。
まあ、実際のビバークはいろいろ違うんでしょうけど、僕なんかはいろいろやってきて、30代も今も山あり谷ありでいつも順調ではないんですよね。会社が経営が不安定になったりとか、買収されたりとか、そういうときっていろいろ不安になるわけです。「うまくいかないなー」というようなときですね。
■うまくいかないとき
うまくいかないなー、というときは、何が必要な能力か観察して自己改造するのが基本だと思います。そういうことをこのブログで散々書いていますよね。
■あまりに自分ではどうにもならないとき
でも、あまりに外部環境の変化が大きいときとか、自分ではどうにもならないときというのがあるんですね。
そういうときは、焦って動き回って消耗して、自信をすべて消失して自滅するってケースがあると思うのです。
もちろん、そういうときも、コツコツと陰で自己改造は進めます。でも、今どうにかしたら、すぐ良くなるかというとそうでもないときというのがあります。どうにもならない状況では、「今どうにかなる」なんて期待して動くとダメになってしまうことがあるんです。
そういうとき、僕は「自滅を避ける」って人生でとても大事だと思っています。これは意思です。
「こんなところで僕はダメにならない。」「こんなことで僕はつぶれない。」と思う心です。どんなときも強く思うことなんです。
自滅を避けるには、自分の今までやってきた自信を崩さないことです。そういうときは自信を失いやすいんですね。うまくいかないときは、今まで積み上げたノウハウやスキルが通用しないときですから。そんなときでも、今までもノウハウやスキルが身につけられた、これからも身につけられる、と思い込んで自信を崩さないことです。
自信を失いそうな中でも、2本の足で踏みとどまることだと思います。足元が揺らぐ中でも踏みとどまるんです。たとえではありますが、実感としてそんな感じですよ。
人生は前進したほうが良いのは確かです。僕もそうしてきましたけど、厳しい状況になったときは、焦って前進しようとして消耗するよりも、踏みとどまって消耗を最小限に抑えたほうが良いときがあると思うんですね。そういうときは、踏みとどまって耐える。作戦を練り直すのです。
それで、「岳」に出てくるシーンで、遭難しそうになるときに雪洞を掘ってビバークするのを読んで、人生も同じだなーと思ったのです。(まあ、たとえ、ですから実際は違うのでしょうけど、イメージとして)
■あとは感謝
あと、人生でビバークしているときは、感謝を唱えているといいですよ。
ほかにやることがないですから。最善を尽くしたあとは、感謝です。自分の周りの人すべてに感謝とか、今までの機会に感謝とか。考えていくと感謝するものっていっぱいありますからね。
対照的に、止めた方がいいのは「神様に何とかして下さい」と神頼みすることです。不安だけが募りますし、神頼みして状況が変わるのであればラクですが、そういうことは現実ではありません。
状況は必ず変わります。そして、今まで頑張ってきたあなたは新しい状況に対応してノウハウを作り、スキルを身につけることが必ずできます。それを信じて、踏みとどまることだと思います。