ビジネス本マニアックス

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学歴はどこまで重要か⇒学歴より集団内で相対的に優秀と思われるよう

学歴はどこまで重要か⇒学歴より集団内で相対的に優秀と思われるように。そのための方法


少し前にコメント欄で質問を受けて回答したのですが、よくある質問なので、エントリにしてみます。


「社会に出たら学歴とはどこまで重要になってくるのでしょうか?」


よくある質問なんです。OKWaveあたりに、よくありますよね。


模範解答としては、「学歴は、最初は関係しますが、30代くらいになるとほとんど関係がなく、実力次第です。」です。(特定の学部を出ないといけないような職業を除きます)


確かにそうですね。いちいち、あなたは何大出身かなんて話は普通はしません。相手が頭が良いか、実行力に優れるか、調整能力に優れるかは、日々働いていればお互いに分かります。


大卒の学歴は新卒や第二新卒の求職時の評価で意味を持ちます。面接時間20分くらいで、大勢を一斉に選考するような場合は、画一的に処理する必要があり、学歴を求職者の記憶力、理解力を示す指標として使われています。正確には、企業は大卒の資格を持った人が欲しいのではなくて、記憶力、理解力、情報判断力に優れた人間が欲しいのです。大学はその判別用のラベルということです。


なので、30代くらいになると、学歴は関係がなくなってきて、実力次第となるわけです。多くの場合。


しかし、これは物足りない回答だと思います。


実力次第」って、恐い話ですよね。そうした模範回答を言う人は質問者が実力で上位になれる保証なんてしてくれないわけです。


大学受験という情報処理能力テストで、有名校出身者は優秀だったのですから、実力でも上位になりやすいのが実際のところです。もちろん落ちこぼれはいますけど。他方、勉強が得意でなく、無名校を出たとすると、実力で上位になれるのは必ずしも保証されていないことなのです。

有名大学を出ている人は、情報処理能力に優れているので、実力もあることが多いのです。逆に、出身校が、有名大学ではない場合、自分を有利にするための作戦を考える必要があります。単に頑張れば良いってもんじゃありません。有名校進学者も頑張りますから。


自分を有利にするための作戦を立てる

作戦としては、実力について言えば、所属する集団の中で、相対的に、頭が良い、優秀などと思われればよいのです。

つまり、実力に関しては、勤務している会社の中で、頭が良いと思われる方に入れば大丈夫ということです。世の中の絶対的な基準に沿う必要はないんです。

一般的には、勤務している会社の中で大きく見劣りしない大学を出ていれば問題ないと思います。大学名よりも、所属しているグループの中で相対的に優れることが大事です。そうすれば、出身校は問題になりません。


相対的に優秀と思われるための方法

努力して優秀と思われる組に入る、というのは当たり前ですが、戦略性がありません。相対的に優秀と思われるためには、方法は4つあります。


1. 敵が弱いフィールドを選ぶ

一番大事なのですが、自分が優秀の組に入れるような業界や、会社を選ぶ、ということです。人気の業界、人気の会社には優秀な奴が集まります。まずはそういうところは避けることです。勝ちやすきに勝つのがビジネスでも基本です。会社の中でも自分が相対的に優秀な部門に入るようにする、などです。


2. 得意な分野を作って勝負する

社内で得意な人間がいない、もしくは、少ない分野を見つけます。そしたら、そこに集中して努力して技術を身につけることで、「その分野なら優秀」という自分の得意な分野を作ることです。


3. 予習をすることで優秀に見せる

他人より知っている、というのは優秀に見えます。ある分野に関して事前に研究しておくことで、その分野に関しては優秀に見えるのです。これは「予習」で解決できることです。予習すべきことは、業界の歴史、常識、社内の過去の事例、常識、自分が強化している分野、です。


4. 習熟度を猛烈に上げる

RPGにおける経験値上げのようなことをすると、知見が貯まりますので優秀に見えます。どうするかというと、仕事・研究のスピードを上げて、かつ、他人よりも長時間働くことです。1.5倍速で、2倍働けば、3倍できます。4ヶ月続ければ、他の人はまだまだ新人ですけども、3倍速でやれば4ヶ月経過した時点で1年間分の経験が貯まることになります。RPGでも、毎日ぶっ続けでプレイすれば、毎日数時間しかプレイしない奴に比べて、レベルがすごくあがりますよね。それと同じです。

結局、「分かる」とか「出来る」というのは、経験量がかなり大事なのです。

ある局面でどうしたら良いかというのは、新人の頃は分からないことが多いでしょう。新人にありがちな失敗は、失敗しないように考えて考えて考えた末にやってみて失敗するケースです。考えた時間が無駄です。そういうときには、有望と思われる方法を3つ考え付いたら、3つすべてを片端から試すのがいいんです。5つ思いついたら5つ全部やる。やってみれば、失敗も多くしますが、どれが良いか分かります。その後は似たような状況で最適な方法をすぐに実行できるようになるのです。ただし、全部試すのは時間がかかります。だからこそ、スピードを上げて長時間やることで時間を確保するのです。4ヶ月を3倍速で過ごして、1年分を先に経験してしまうというのはそのためです。


上記の4つの方法を組み合わせて行うことで、相対的に優秀と思われるようになれば良いのです。


いかに自分を有利にして戦うかということを考えることが大事です。人生の勝負は宝くじではないんです。当たったらいいな、外れたら仕方ない、という一か八かで勝負してはいけないのです。


僕は、ただ有名な会社に入れば良いというものでもないと思うんですね。入ってからが勝負なのです。有名な会社には優秀な人間が集められていたりします。そこで毎日負けていく、劣ることを証明されて行くくらいなら、もう少し小さい会社で自分が優秀な組に入ったほうが良いと思います。自分の程度の合うところで働くのが一番だと思うんですね。もちろん、その優秀な中で揉まれて切磋琢磨できるなら良いんですが。


人生の勝負は素手で戦ってはいけません。自分が高確率で勝てる形をいかに作るかです。勝ち目のないことをしてはダメなのです。参加することに意義はありません。人生は勝たないとダメです。勝つことで自分がコントロールできる領域が増えていきます。そうでないと、自分がコントロールできない領域に囲まれて、生きづらさが増していきます。自分にとって不快な状況が増えていきます。生きづらさを減らすためにも、勝つための作戦は必要なのです


僕はそのように考えています。

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