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ここのところ紹介したホスト本でトークの話があったので、この本でも。 最近のボケとツッコミパターンをいかに営業とか社内トークに活かすかという視点でもって作成された本ですね。
まあなんだろう。これ読んで熱心に勉強して面白いトークをするぜー、というのはたぶん面白いトークにならないと思うのですけど。でも、読めば、ああこういう受け流し方があったか、とか、こういうボケ方があったか、とか日ごろからこういうトークをしている人にはバリエーションを増やせるのでよいと思います。ただ内藤としては、結構コテコテなパターンがあるので、モノによってはあんまり好きじゃないなー、というのもあります。
まあ、こんなやりとりをしなければいけないか? となると、必ずしもそんなことはないわけです。ただまあ、いろいろボケたりウケたりするパターンを知っていると、その場が和んだり、窮地もそれなりにかわせたりということもなくはないので、できれば、こういうことが出来ているといい、という感じでしょうか。お店で言うと、出来る店員さんは、ウィットの効いた受け答えが出来たりしますが、まあそんな感じですね。余技。でもあれば何かと便利。
こういうバカ本は、批判されやすいかと思います。しかめっ面でこういう本はクダラナイとか言う人は、たぶん日ごろからしかめっ面で周りを嫌な気分にさせている人でしょう。ビジネスをするなら今日会う人を楽しくさせてナンボですから。少しでもこうやって工夫して楽しくさせようというのはとてもいいことだと思うんですよね。批判は周りを暗くさせます。批判する人には誰も集まってきません。つまり、お客さんは逃げていきます。だから少しでも明るく楽しくなるように努力するというのはとても良いことなのです。
というわけで、これを読んで一生懸命マネするようなマジメな人には向かないと思いますが、ちょっと読んでみて、ああそういう風に受けるのもいいね、みたいなそんな感じで使う感じですか。ちょっと変わったビジネス書(ビジネス書として書かれている!!)としては、なかなか完成度が高いし、珍しいので、限定お薦めで、なかなかいい本です。