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　内藤は恥ずかしながらごく最近読んだ。ブックオフで100円で売っていたので。新刊でみたときは興味を引かなかったが実際読んでみるとなかなか面白い。
　しばしばimodeはインターネットではない、という批判を内藤は読んだことがあるが、これを読んですっきり理解できた。そもそもimodeはインターネットではなくて、携帯電話に収まる(インタラクティブな)情報誌なのだね。それならもっともだし、その批判はピントはずれだ。
　また、この本で、テクノロジーに弱い著者がリーダーシップをもってimodeを作り上げていくことがどうして出来たのかが理解できた。つまり、これは、新規の情報誌創刊であったわけだね。それならリクルートで情報誌を創刊してきた松永氏はまさに適任である。
　なまじテクノロジーを理解したマッキンゼーのコンサルタントではうまくいかなかったのも頷ける。結局、テクノロジーの使い方は、いくら作る側が提示しても、使う側が受け入れないと浸透しない。作る側としては、何が受け入れられるか半歩早く知らないといけない。そういう難しさを感じた内藤であった。
　というわけで、買う前は期待していなかった分、意外性があってとても得した本でした。読むのに時間がかからないので、特に文庫でさらっと読むのにおすすめ。リンク先はいちおうハードカバー版。