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この本もまた味わい深い本である。将棋の棋士の語る勝負哲学と通じるものがあるので続いて紹介したい。
著者はラスベガスのカジノのプロのポーカープレイヤーである。こちらでも「読み」を重視する点は変わらない。読んでいけば感銘を受ける文に出会うと思う。内藤はそうだった。いくつか抜き出してみると、
どんなに本物らしく見えても、ニセ物はニセ物と見えているはずだ。それがわからないのは、一流の鑑識眼が備わっていないからだ。一流の眼を持った人間は、必ず人間の心眼を見抜いている。そういう話だ。
「勝てなかったらどうする」という疑問は持つべきではない。あなたが本当に好きなものがあって、勝ちたくて勝ちたくてたまらなければ、必ず勝つものなのだ。
勝てなければ、勝つまで続ければいいだけの話。
というわけで、人生の勝負に悩む人に効く一冊です。おすすめです。