ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

 これは今更かもしれない。でも内藤にとっては、結構大事なことが書いてあって紹介したい本なのです。下記の引用のところ。

もう一つおかしいと思ったのは、コンピューターショップを経営している人が、パソコンに関してほとんど知識を持っていない点だった。たいていの場合、彼らはオーディオや自動車の販売に携わっていた人だった。彼らにとっては、コンピューターは「次にブームとなる高額商品」でしかなかった。「よし、それならコンピューターでも売ってやろうじゃないか」というわけだ。ヒューストンには、コンピューター関係のショップが何百軒も誕生していた。この種の店は、IBM-PCを約二〇〇〇ドルで仕入れて三〇〇〇ドルで販売し、一〇〇〇ドルの利益を得ていた。しかも、顧客に対してほとんど何のサポートも提供しない。それなのに、人々がコンピューターを買いたがるというだけの理由で膨大な儲けを手にしているのだ。


 実は、内藤の仕事している環境はパソコンの販売ではないのだけど、上の状況がよくあるのです。おかしいよなー、変えたいなー、と思っていたのでこれを読んで勇気付けられたわけです。周りの人は「そういうもんなんだよ」って言うわけですが、やっぱりおかしいんですね。それをおかしいと思わないようにしているほうがおかしいわけです。それに確信が持てたのでこの本は内藤にとってはとてもよい本なのです。


 この本はほかにも、急拡大するビジネスにどう対応していくか、といったことや、差別化の方法についても書かれており、どれも参考になります。とはいえ内藤にとっては、引用した部分が一番ためになりました。というわけで、一般的にお薦めというわけではないですが、良い本です。文庫になっているので、入手もしやすいかと思います。