ビジネス本マニアックス

内藤による働く人のためのビジネス本紹介サイト⇒自身の30歳の就職活動についても書いたり。10年くらい更新止まっています。⇒「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ移転しました

 少し前になるが日テレのスーパーテレビで、鬼のような経営者として描かれていて内藤は興味を持った。だが実際に本を読んでみるとなるほど鬼ではなかった。良いレストランを作ろうとすれば、あの程度の厳しさは不可欠だと内藤は思う。


 それはさておき、この本の思想は「ワンマン経営」であり「体育会」である。その点でちょっと引く人もいるかもと内藤は思う。万人向きではないかもしれない。


 だが、氏の言うことには結構共感してしまうのであった。それは内藤がまともに勤める前までカフェでウエイターをして鍛えられていたからかもしれない。レストランというのは体育会なのである。そして薄給で根性でかつ笑顔で頭を使わないといけない仕事なのである。その実情を知っていると、アナクロでやあね、とは言い切れない。生き残るためには必要なのだと内藤は思う。


 また、ワンマンでは社長がいなくなったら困るという問題には、「いなくなっても困らない社長なんて、いても、いなくてもいい」と氏は喝破していて実に気持ちがよい。なるほどなー、である。


 また、会社の成長に伴いついてこられなくなった古参幹部を降格するに至る経緯は内藤はとても勉強になった。なぜならば実際にそれは起こることだし、内藤の目の前で起きていることだからなのだ。ただ残酷だとは言って済ませられない。やらなきゃ倒産なのである。


 最近はエレファントカフェにせよ、競合のグローバルダイニングにせよ華々しさは落ち着いてきた気がするが、そうしたブームとは関係なく、ここにはひとつの生き方があり、学ぶべき事柄が詰まっていると内藤は思う。そういう意味でおすすめなのです。